「花火=夏」というイメージを持つ方が多いですが、近年では秋に開催される花火大会が全国で増えています。
実は、秋は花火を見るベストシーズン。空気が澄んで色が鮮やかに見えるだけでなく、音楽とのシンクロ演出も人気を集めています。
本記事では、秋花火が増えている理由や魅力、そして2025年に開催予定の花火大会情報を詳しくご紹介します。
■ なぜ秋に花火が増えているの?|開催が拡大する3つの理由
秋花火が増加している主な理由は以下の通りです。
| 理由 | 詳細 |
|---|---|
| 悪天候リスクが低い | 夏に比べゲリラ豪雨・雷雨が少ない |
| 熱中症リスクが低い | 来場者が安心して観覧できる |
| 空気が澄んでいて綺麗に見える | 気温が下がり、湿度や塵が減少 |
特に近年は気候変動により、真夏の屋外イベントは「暑さ対策」が必須になっていることから、自治体や主催者が季節分散する動きが加速。
秋の花火は、観光施策としても注目されています。
■ 夏より綺麗?秋花火が美しく見える科学的理由
秋の夜空では、花火が夏より美しく見えると言われます。
理由は、空気中の水分量と塵の少なさにあります。
- 秋は湿度が低く、空気が澄んでいる
- 夜空の“黒”がより深く見える
- 花火の色が鮮明に際立つ
冬に星が綺麗に見えるのと同じ原理で、光の透過率が高くなるため、赤・青・紫など色彩がクッキリ見えます。
特に秋の夜空は暗さが際立つため、花火と背景のコントラストが強くなり、写真映えするのも人気の理由です。
■ 音響効果も抜群!音楽×花火のシンクロ演出が進化中
秋は空気が乾燥しているため、音がクリアに届きやすいのも特徴。
その特性を活かし、音楽と花火を完全にシンクロさせた演出が全国で増えています。
最近では、楽曲の歌詞やサビのタイミングに合わせて打ち上げる“ライブ型花火”が人気で、
- Chiba「NARITA花火大会 in 印旛沼」
- 茨城「利根川大花火大会」
では、Ado『ロックスター』やリズムに合わせた花火演出が話題に。
まるで野外ライブに参加しているような臨場感が楽しめるため、若年層からファミリーまで幅広い層が訪れています。
■ 2025年まだ見られる!秋の花火大会スケジュール
2025年11月にも、全国各地で秋花火が開催予定(※一部例)。
| 日程 | 名称 | 開催地 |
|---|---|---|
| 8日(土) | 多治見市制記念花火大会 | 岐阜県・多治見市 |
| 9日(日) | 第78回淡路島まつり花火大会 | 兵庫県・洲本市 |
| 15日(土) | 第7回秋川流域花火大会 | 東京都・あきる野市 |
| 16日(日) | えびな市民まつり 2025 | 神奈川県・海老名市 |
| 22日(土) | 第18回志木市民花火大会 | 埼玉県・志木市 |
| 22日(土) | Cygames presents 伊万里湾大花火2025 | 佐賀県・伊万里市 |
| 23日(日) | 長野えびす講煙火大会 | 長野市 |
| 24日(月) | 千葉Xmas芸術花火2025 | 千葉市 |
| 24日(月) | 熱海海上花火大会 | 静岡県・熱海市 |
▶ 花火マニアおすすめNo.1
長野えびす講煙火大会(毎年11月23日)
「日本一美しい秋花火」と呼ばれ、乾燥した澄んだ空気の中で打ち上がる大玉花火は圧巻。
2024年は気温2℃という寒さの中で開催され、幻想的な夜空が広がりました。
■ 秋花火を快適に楽しむコツ(寒さ対策必須)
秋の夜は冷え込みます。特に川沿いや海辺は体感温度が下がります。
持っていくと良いもの
- カイロ(貼るタイプがおすすめ)
- ブランケット
- 軽めのダウンジャケット
- 温かい飲み物(魔法瓶で)
写真撮影のコツ
- スマホは「ナイトモード+三脚」で撮影
- 露出を下げると花火の輪郭がしっかり写る
■ まとめ|“秋花火”はこれからの定番へ
かつては「花火=夏」の風物詩という印象でしたが、今は“秋の文化”へと変化しつつあります。
- 空気が澄んでいて色が綺麗
- 音がクリアで音楽演出が進化
- 夏より快適に観覧できる
夏に集中していたイベントが分散され、年間を通して花火を楽しめる時代に。
観光地活性化の面でも注目されており、今後ますます秋花火が広がりそうです。
今年はぜひ、防寒対策をしながら、澄んだ夜空に咲く秋の花火を楽しんでみてください。

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