通勤・通学の時間帯、誰もが避けられないのが「満員電車」。狭い空間でのストレス要因は数多くありますが、近年特に気になるのが 「肩にスマホを置いてくる人」 ではないでしょうか。
「そんな人いるの?」と思う方もいるかもしれません。ところが実際には、スマホを片手で操作しながら無意識のうちに隣の人の肩や腕に当ててしまう人が、確実に増えているのです。
肩にスマホを置く人が増えた背景
かつては「満員電車の迷惑行為」といえば、
- 雨の日に濡れた傘を人の足や服に当ててしまう
- 新聞や漫画を大きく広げ、隣の人のスペースを侵食する
といったものが定番でした。
しかし、スマートフォンの普及により状況は一変。
- 片手にスマホを持ち、画面に集中するあまり無意識に体を傾ける
- 肩や腕に端末が接触しても気づかない、あるいは気にしない
- バックパック+スマホ操作で「二重の圧迫感」を与えてしまう
こうした光景が日常的に見られるようになりました。

パーソナルスペース感覚のずれ
不思議なのは、このような行為をしている人ほど 「自分が他人に触れられること」には敏感 な点です。
つまり、自分からの接触は無自覚/相手からの接触は不快 という、パーソナルスペース感覚の“バグ”が起きているのです。
これは男女関係なく、特に若い世代の日本人によく見られる印象があります(筆者/おじさん視点ですが…)。

トラブルを避けるためのマナー
電車内のトラブルは、ちょっとした無意識の行動から生まれます。快適に過ごすためには、次のような配慮が必要です。
- スマホは胸の高さで操作する
- 肩や腕にぶつけないために、画面を顔寄りに持つ。
- バックパックは前に抱える
- 鞄の物理的な圧迫を減らすだけでなく、周囲への気遣いにもつながる。
- 「自分も他人も不快にしない」意識を持つ
- 自分がされて嫌なことは、相手も嫌だと考える。
- 「上空/頭上から見てどのくらい場所を占有しているか」俯瞰してみる
まとめ
「肩にスマホ」という行為は、ほんの小さな無意識の動作に過ぎません。
しかし、それを受ける側にとっては確実にストレスになります。
お互いのパーソナルスペースに配慮し、相手の立場になって考えるだけで、満員電車は少しだけ快適な空間に変わるはずです。
日常の小さな気遣いが、大きなトラブルを防ぐ第一歩になります。
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