スーパーで買い物をしていると、ふと気づくことがあります。
それは、買い物カートを本来の「商品を運ぶ道具」としてではなく、乳母車や歩行器のように使っている人がいるということです。
よく見られるのは、カートに体を預けながらゆっくり歩いている方々。多くは高齢者や体格の大きい人に多い印象ですが、年齢や性別を問わず、誰でもそのように使っている場面を見かけます。
本来のカートの役割
買い物カートは、かごを載せて商品を運びやすくするために作られたものです。
しかし、実際の現場では「身体を支える補助具」として利用されることもあります。
たとえば、
- 足腰に不安がある人がカートを押すことで安定して歩ける
- 重たい荷物を持たずにすむ安心感がある
- 長時間の買い物でも疲れにくい
こうした点から、カートが「杖」や「乳母車」のような存在になっているとも言えるでしょう。
利用スタイルの違い
筆者自身は、あらかじめ買い物リストを作り、必要な物をさっと選んで買い物を終えるスタイルです。ところが、周囲を見渡すと、ゆっくり時間をかけて商品を見て回り、カートに少しずつ商品を積んでいく人も少なくありません。
買い物スタイルは人それぞれですが、場合によっては 「カートを支えに歩く → 通路がふさがる → 後ろの人の動線が妨げられる」 という状況も起こり得ます。
実際に、カートを乳母車のように押している人に後ろから詰められたり、接触しそうになってヒヤッとした経験をした方も多いのではないでしょうか。
カート利用のメリットと課題
メリット
- 荷物を持たずにすむ
- 高齢者や体力に不安のある人の歩行補助になる
- 買い物をゆったり楽しめる
課題
- 通路が狭いと混雑や接触が起きやすい
- 体を預けすぎると姿勢が悪くなる可能性
- 周囲の人への配慮が不足すると迷惑につながる
スーパー側の工夫とマナーの大切さ
最近は、軽量で小回りのきくカートや高齢者向けの買い物補助カートを導入する店舗も増えています。こうした工夫は利用者にとっても安全で便利です。
一方で、利用者一人ひとりが「周囲の人の動線に配慮する」というマナーを意識することも欠かせません。特に混雑時は、後ろを振り返ったり、立ち止まる位置に気をつけることでトラブルを防げます。
まとめ
スーパーのカートは単なる「買い物道具」ではなく、時に乳母車や歩行器のような役割も果たしています。
それは高齢化社会の現実を映し出す一方で、混雑や接触といった課題も生んでいます。
便利さを享受しつつ、周囲への配慮を忘れないこと。
それが、誰もが気持ちよく買い物できる空間づくりにつながるのではないでしょうか。
👉 次回は「スーパーでの買い物マナー」や「高齢化社会における買い物支援の工夫」についても掘り下げてみたいと思います。
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