〜耳を温めるだけでも変わる“気象病”対策〜
冬の到来とともに、気温の急降下や乾燥、気圧の変化で「頭痛」「体のだるさ」を感じる人が増えています。
今年も寒波が早い時期から訪れ、SNSでも「最近頭痛がひどい」「天気が崩れる前に分かるようになった」という声が急増しています。
実はこれらの不調の多くは “気象病(天気痛)” が原因と言われています。
本記事では、専門医の解説をもとに、冬の頭痛の原因と、誰でも今日から始められる予防策をまとめます。
■ 気象病とは?
「気象病」とは 気圧・温度・湿度の変化で起こる体調不良 の総称で、とくに冬は次の理由で悪化しやすくなります。
● 気圧の変化
低気圧が近づくと自律神経が乱れ、
- 片頭痛
- 緊張型頭痛
- めまい
- 倦怠感
が起こりやすくなります。
● 気温差(寒暖差)
寒暖差が大きい日は体温調整の負担が増し、
- だるさ
- 頭痛
- 冷え
- 肩こり
などが出やすくなります。
● 検査では異常が出にくい
脳MRIや血液検査では異常がなく、周囲に理解されにくいことも特徴です。
■ “天気が変わると不調”なら、約8割が気象病の可能性
専門医が作成したチェックリストでは、
以下のどちらかに該当すると約80%で気象病の可能性が高い とされています。
- 天候が変わると体調が悪くなる
- 雨の前に体調の変化を予測できる
さらに、耳鳴り・めまい、猫背、乗り物酔いしやすいなど、生活習慣や姿勢が要因になることも多いようです。
■ 冬の頭痛予防は「耳を温める」が最も簡単で効果的
内耳が敏感な人は、気圧の変化で頭痛が起こりやすくなります。
そこで医師が推奨しているのが 耳の血流を良くするケア です。
▼ 今日からできる「耳ケア」3つの方法
1)ホットタオルで耳を温める
・電子レンジで温めたタオルを30〜60秒当てるだけ
・外出時は帽子やイヤーマフ(耳あて)も有効
2)耳ストレッチ
- 水平に引っ張る:5~10秒×数回
- 斜め上に押す:耳後ろを30秒
- 耳まわし:10回ほど回す
→ 痛みのない範囲で行うのがポイント。
3)「むくみ」を取る食べ物を意識する
気圧の変化に敏感な人はむくみやすい傾向があります。
利尿作用のある カリウム豊富な食材 を積極的に。
- バナナ
- ほうれん草
- 長芋
- アーモンド、ピスタチオ
※ あくまで体調管理の一環であり、医学的診断ではありません。
■ “首を冷やさない”ことも冬の頭痛対策の基本
冬は冷えによる血流低下が頭痛につながります。
特に 首の冷え は自律神経の乱れの大きな原因。
▼ 対策
- 外出時はマフラー・ネックウォーマー
- 寝る時も首を冷やさない
- 室内は湿度40〜60%が理想(乾燥対策に加湿器も推奨)
2024〜2025冬は「湿度の低下」が例年より早いという気象データもあり、乾燥対策は必須です。
■ 体内時計のリセットで不調を防ぐ
自律神経と体内時計は密接に関係しています。
体内時計は 約25時間周期 のため、1時間のズレを毎日リセットする必要があります。
▼ 方法はとてもシンプル
- 朝の光を浴びる(5~10分でもOK)
- 夜はスマホを控えめにして睡眠リズムを整える
特に冬は日照時間が少なく、体内時計が乱れやすい季節です。
最近の研究(国立精神・神経医療研究センター 2024)でも、
「朝の光を浴びるだけで片頭痛の発生頻度が低下する」
というデータが報告されています。
■ 生活習慣の改善こそ最強の対策
結局のところ、気象病対策は次の3つに集約されます。
- 規則正しい生活
- バランスの良い食事
- 軽い運動習慣
まさに基本が最も効果的で、冬の健康維持に欠かせません。
■ 気象病チェックリスト
気象病が疑われる人は、以下のリストも参考にしてみてください。
- 天気で体調が変わる
- 雨の前に不調を予測できる
- めまい・耳鳴りが多い
- 肩こり・首のこり
- 猫背・姿勢が悪い
- PC・スマホの使用が1日4時間以上
- ストレス・更年期の不調
- 乗り物酔いしやすい
- 歯ぎしり・顎関節症
- エアコン環境に長時間いる
3つ以上当てはまると、気象病の可能性が高いと言われています。
■ 筆者のコメント
春から夏、秋から冬など「季節の変わり目に体調を崩しやすい」と感じていましたが、その背景に 気温差 → 体温調整 → 自律神経の乱れ という仕組みがあったことは大きな発見でした。
今年の冬は特に寒暖差が大きいと予報されているため、今まで以上に体温管理と耳ケアを習慣化していきたいと思います。

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