秋といえば、食欲の秋。スーパーの棚には、シイタケ、エノキ、シメジ、マイタケ、エリンギなど、香り豊かなキノコが並びます。
ところで皆さん、「キノコのパックに賞味期限が書かれていない」ことに気づいたことはありませんか?
実は、これにはきちんとした理由があるのです。
🏷キノコに賞味期限が書かれていない理由
「賞味期限」とは、未開封で正しく保存したときにおいしく食べられる期限のこと。
しかし、すべての食品に記載義務があるわけではありません。
実は、キノコ類は法律上、賞味期限表示の義務がない食品に分類されています。
そのため、スーパーで売られているパック入りのキノコには「賞味期限」や「消費期限」が書かれていないのです。
ただし、表示がないからといって長期間日持ちするわけではありません。
キノコは水分を多く含むため、保存状態が悪いとすぐにカビやぬめりが発生します。
では、どのように保存すればよいのでしょうか。
🚫やってはいけない!キノコのNG保存方法
意外と多くの人が、次のような方法でキノコを保存しています。
でも、これらはキノコを早く傷ませる原因にもなります。
- 袋やパックのまま常温保存する
→ キノコは呼吸を続けているため、常温放置すると水分が抜けて劣化が早まります。 - 袋のまま冷蔵庫に入れる
→ 通気性が悪く、内側に水滴が発生し、カビやぬめりの原因に。 - 洗ってから保存する
→ 洗うと水分を吸ってしまい、傷みが早まります。
汚れは調理直前にキッチンペーパーで軽く拭くだけでOKです。
🧊キノコを長持ちさせる正しい保存方法
キノコをできるだけ長くおいしく保つには、湿気を避け、通気性を確保することが大切です。
冷蔵保存のコツ
- パックから取り出す
- キッチンペーパーで軽く包む
- ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ
キッチンペーパーが余分な水分を吸収してくれるため、ぬめりやカビを防げます。
冷蔵の場合は2〜3日以内に使い切るのが目安です。
冷凍保存でうま味アップ
長期間保存したい場合は、冷凍保存がおすすめ。
石づきを取って、食べやすい大きさにほぐして冷凍用保存袋へ。
冷凍したキノコは、加熱調理すると細胞が壊れてうま味成分が出やすくなります。
保存期間は2〜3週間が目安です。
天日干しで栄養アップ
さらに、天日干しにすることで、ビタミンDやうま味成分が増えます。
乾燥させると保存期間もぐっと長くなり、調理時に水で戻せば風味も豊かです。
🍲キノコの栄養を逃さない食べ方
キノコは低カロリーながら、食物繊維・ビタミンB群・ビタミンD・カリウムなど栄養が豊富。
特に食物繊維は腸内環境を整え、生活習慣病の予防にも役立ちます。
また、キノコを15分ほど日光に当てるだけでビタミンDが増えることも知られています。
骨の健康維持にも効果的ですね。
調理のポイント
- 鍋物・みそ汁・スープなど汁ごと食べられる料理が◎
→ 水溶性の栄養素を逃さず摂取できます。 - 油と一緒に食べるとビタミンDの吸収率UP
→ オリーブオイルやドレッシングを軽くかけるのがおすすめ。
✍️まとめ:おいしさと栄養を長持ちさせよう
キノコに賞味期限が書かれていないのは、法律上の表示義務がないため。
しかし、正しい保存方法を知らなければ、すぐに傷んでしまいます。
- 常温・袋のまま保存はNG
- キッチンペーパー+ポリ袋で冷蔵(2〜3日以内)
- 冷凍保存でうま味UP&2〜3週間保存可
- 天日干しでビタミンD増加
秋の味覚・キノコを、賢く保存して、おいしく・健康的に楽しみましょう。

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