はじめに:50代での転職、まだ間に合うのか?
少子高齢化が進む日本社会。キャリアの後半戦でもう一度チャレンジしたい、もっと自分の力を活かせる場所を探したい――そんな思いを持つ50代は少なくありません。
私もその一人でした。50代になって、外資系音響メーカー Bose Automotive の「Technical Sales Manager」ポジションに挑戦しました。
しかし、結果は不採用。しかもその理由に、私は大きなショックを受けました。
応募ポジションの概要:求められた条件とは?
私が応募したポジションの募集要項は以下のようなものでした:
- 自動車業界/Tier1での10年以上の経験(PM、技術営業など)
- ビジネスレベルの英語力
- 客先オフィス近辺に在住
- セールス経験不要
- オーディオ業界未経験OK
リクルーターからこのポジションは私に合っていると聞いたことと、実際JD(Job Description)にある条件を見て、「自分にフィットしている」と思いました。実際のキャリアは以下の通りです:
私の職歴(抜粋):
- エンジニアリング会社でのProject Manager経験
- エンジニアリングコンサルタント会社でのDelivery Manager経験
- 某ティア1サプライヤでのProgram Manager経験
- 某ティア1サプライヤでのCustomer Head/PM経験
- 某ティア1サプライヤでのEngineering Manager経験
- 某ティア1サプライヤでのEngineer~Project Leader/PM経験(20年)
約30年の自動車業界経験、加えて**TOEIC 930(2009年取得)**と、英語での業務経験も十分にありました。
選考の結果と感じた壁:年齢という「見えない条件」
書類選考・1次面接(直属のドイツ人上司)を通過し、最終的に2次面接(ローカルチーム:5人)で不採用。
リクルーターからは「採用される可能性は高い」と聞いていたこともあり、期待していただけに衝撃は大きく、落胆は隠せませんでした。
不採用理由として提示されたのは:
- 「製品を学ぶ時間が残されていない」
- 「社内チームとの年齢差への懸念」
つまり、はっきりとは言われなかったものの、実質的には年齢がネックだったと感じています。
50代転職の現実:なぜ年齢が壁になるのか?
日本では表立って年齢制限を設けることはできないようですが、実質的な年齢差別(エイジズム)は今も根強く残っています。
特に以下のような理由で、50代は不利とされがちです:
- 新しい技術や文化への適応に時間がかかると見なされる
- 若いチームとの「協調性」に不安を持たれる
- 定年(65歳まで)までに成長余地が少ない(=長期的なリターンが少ない)と判断される
一方で、マネジメント経験・英語力・海外対応力など、50代にしかない強みもあるはずです。
私が学んだこと:転職は慎重に、戦略的に
この経験から得た教訓は明確です。
「年齢が武器にならない場面では、むしろリスクと見なされる」
だからこそ、50代の転職には以下のような戦略が必要です:
- 年齢よりも成果と価値を明確にアピールする
- 相手企業の文化やチーム構成を事前にリサーチする
- 即戦力として「何ができるか」を明示する
- 複数の選択肢(副業、契約社員、独立など)を持つ
最後に:50代の転職に挑むあなたへ
私はこの経験を通じて、一時的には落ち込みましたが、同時に「次にどう動くか」が明確になりました。
年齢を理由に諦める必要はありませんが、現実を受け入れて戦略を立てることが50代転職のカギです。
同じように転職を考える方に、少しでも参考になれば幸いです。
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