1. 50代という年齢について:再生のタイミング
「鷹は、自らの爪・羽・くちばしを捨てて生まれ変わる」
鷹の寿命には2つの節目があります。最初の寿命は35歳。この年齢を迎えると、多くの鷹が寿命を迎える一方で、一部の鷹は“再生”の道を選びます。
35歳を超えた鷹は、弱くなった爪・羽・くちばしを自らの意思で捨て去り、再び成長するために山奥へと飛び立ちます。高地で孤独な期間を過ごしながら、自分の武器をすべて失い、それでも新たに生え変わるのをじっと待ちます。そして、再び空を舞い、70歳までの後半生を生き抜いていくのです。
この再生の物語は、人間にも通じるものがあると私は感じます。
人生100年時代と言われる現代。50代という年齢は、ちょうどその中間地点です。ここでどう生きるかによって、残りの人生が「V字回復」するか、それとも「なだらかな下り坂」となるかが分かれると言っても過言ではありません。
自分自身を見つめ直し、古い価値観や働き方を手放す覚悟。それこそが、再び羽ばたくための第一歩ではないでしょうか。
2. 数ある選択肢の中から「転職」を選ぶということ
50代での転職は、決して簡単な道ではありません。
たとえば大手転職エージェントのJACによれば、50代の転職成功率はわずか5%程度とされています。特に日本企業の場合、「年齢」という壁が存在します。多くの企業では定年が60歳または65歳に設定されており、残された就業期間の短さから、即戦力とみなされない限り採用されづらいのが現実です。
また、日本的な終身雇用モデルでは、年齢とともに労働生産性は低下しても、それまでの貢献を踏まえた賃金体系となっており、50代の新規採用はコスト面での懸念もあります。
それでも、転職という選択肢を完全に諦める必要はありません。条件(収入・勤務地・職種・勤務時間)については柔軟に構える覚悟が必要ですが、転職活動そのものにリスクはありません。
たとえ結果が出なくても、自分の市場価値を知り、今後のキャリア設計を再考する良い機会になるでしょう。
3. 50代の転職を支援するエージェント・サービス
転職活動においては、以下のような支援サービスを活用することが重要です。
- リクルートエージェント
国内最大手の転職エージェントで、非公開求人も豊富。50代向けのキャリアアドバイザーも在籍しています。
→ 転職支援サービスお申し込み|リクルートエージェント - LinkedIn(リンクトイン)
ビジネスSNSとして、外資系企業や海外採用担当者とのネットワーク構築に有効。プロフェッショナル向けに特化しており、英語力のアピールにも効果的です。 - 外資系特化エージェント
たとえば以下のようなエージェントは、年齢に比較的寛容で、高年収ポジションの紹介もあります。
- Hays Japan
- ロバート・ウォルターズ
これらのサービスを活用し、自己理解と市場理解を深めながら、転職活動を前向きに進めてみてください。
まとめ:自らを「再起動」する勇気を持つ
50代の転職活動は、「人生を再設計する機会」でもあります。今までの経験・スキル・価値観を一度見つめ直し、変化を恐れず挑戦することが、充実した後半人生につながるはずです。
誰かに教えられなくても、私たちは変化の時を感じ取ることができます。
さあ、あなたも新しいステージへ一歩踏み出してみませんか?
最後に:筆者の挑戦
ご参考までに、筆者は現在、異業種を含め、現在よりも低い年収でもワークライフバランスを実現できるような案件に挑戦中です。6/7:不採用、1/7:書類審査中。
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