FIRE後、どこで暮らす? FIRE後の移住地 オーストラリア①について考えた

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今回は「FIRE後の移住地 オーストラリア①」についてです。

FIRE(経済的自立・早期リタイア)を実現した後の人生で、多くの人が悩むのが「どこで暮らすか」です。私は今回、かつて住んだことのあるオーストラリアを再訪し、「FIRE後の移住地」としての可能性を再検討してきました。

1.オーストラリア再訪のきっかけ

FIREを達成したとはいえ、気候、物価、言語、医療、文化的魅力などは住環境選びにおいて非常に重要です。オーストラリアはこれらの条件をバランスよく満たしており、再検討の対象になりました。

また、筆者の好みでゴールドコーストとメルボルンにフォーカスさせていただきます。今回は①ゴールドコーストについてです。テニス留学で滞在していた場所なので思い入れがあります。

ゴールドコースト[クイーンズランド州ゴールドコースト]

[1] 気候と環境の快適さ:亜熱帯性気候。年間約300日が晴天。

オーストラリアは湿気が少なく、晴れの日が多いのが魅力。FIRE後のスローライフには理想的な環境です。特に海沿いの地域は空気もよく、健康志向の人には最適。

夏(12月~2月、平均気温は21〜28.4°C。2月は最も降水量が多く(平年で184mm)、午後遅くから夕方にかけて、熱帯に多い短時間の激しい風雨がよく発生。夏の間は湿度が高くだいたい69〜75%。)

秋(3月~5月、秋は日中は晴天で、夜は涼しく、平均気温は18〜25.7°C。秋になっても泳ぐのに問題ない海水温で(25.2°C)、通常は夏より雨が少ない。)

冬(6月~8月、ゴールド・コーストの冬は晴れて乾燥した日が多く、平均気温は12.5〜21.5°C。ヒンターランド(Hinterland)地域はもう少し気温が低く、冬の最高気温は16°Cぐらい。空が晴れて空気が乾燥しているため、夜は気温が下がる。)

春(9月~11月、春は晴れる日が多く、夜も暖かくて過ごしやすく、平均気温は16.9〜25.4°C。日中は乾燥しているが風が発生することもあり、特に9月は強い風が吹くことが多い。)

[2] 治安

ゴールドコーストは比較的治安が良いと言われていて、女性やファミリー層も安心して旅行できる観光地のひとつです。が、日本と比べれば犯罪発生率は高く、暴行事件やスリ、置き引きなどの窃盗事件は頻繁に発生しています。

[3] ビザの取りやすさ

30歳未満であれば、1st ワーキングホリデービザ(1年間滞在可能)、2nd ワーキングホリデービザ(2年間滞在可能)。他はオーストラリアETAS(3か月滞在可能)、永住権(国が指定している専門職のスキル必要)。3年間くらい就業してからしか永住権が取れないのでハードル高いです。

[4] 生活の利便性(飲食店やコンビニ、医療機関があるか)

シドニーやメルボルンなどの大都市と比べると公共交通機関を利用している人は少なく、ライフスタイル的にも車移動のほうが便利です。大学病院からサーファーズパラダイスの街、そして隣街のブロードビーチまでを走るトラム(路面電車)もできましたが、そこまで利用している人も多くないようようです。近い将来トラムもゴールドコースト空港まで延長されるので観光客の方には便利になると思います。現在、ひどい渋滞というものはないが、日本とは違った時間帯にちょっとした渋滞が起こります。飲食店、コンビニ、(日本語対応病院を含む)医療機関はあるが、日本ほどではないので車移動が便利となります。

[5] 言語:英語環境でも大丈夫?

かつての留学・ワーホリ経験があれば、生活に支障はほとんどありません。とはいえ医療や役所手続きなどのハードルは存在するため、英語の基礎力は必要です。

[6] 物価:オーストラリアの生活コストは高い?安い?

結論から言うと、日本より高いものもあれば安いものもあるという印象です。特に食費と外食費は割高ですが、家賃や医療費、公共サービスの質は高く、コストパフォーマンスとしては悪くないです。

例えば、500mlペットボトルの水が250円くらいです。また、ゴールドコーストは水が少ないのが難点です。

[7] 宗教・現地の人の考え方を受け入れられるか – 宗教の分布状況は下記です。

キリスト教(52.1%:カトリック[22.6%]、聖公会[13.3%]が2大宗派)、イスラム教(2.6%)、仏教(2.4%)、ヒンズー教(1.9%)、ユダヤ教(0.4%)、無宗教(30.1%)など(2016年:Australian Bureau of Statistics調査)

<参考1> 博多屋(ラーメン)、モスバーガー(ハンバーガー)など、日本食店もあります。

<参考2> 筆者が在籍していたテニスアカデミー(写真左)と滞在していた部屋(写真右)

[8]FIRE後の海外移住、失敗しないために

☆事前に現地滞在を数週間体験すること

☆日本とオーストラリアの生活費・税金制度の違いを理解しておく

☆ビザや滞在資格の確認を怠らない

まとめ/結論:オーストラリアはFIRE後の有力候補!

●気候・治安・医療のバランスが良好

●英語がある程度できれば問題なし

●一定の生活費はかかるが、それに見合う価値あり

しかしながら、筆者としては、やはり[3]と[6]がネックです。FIRE後の長期的な移住先としては対象国から外さざるを得ない感じです。特に[3]ビザについては仕事しない限りはどうにもできません。他はどれも致命的な問題ではないのですが。オーストラリアETAS(3か月滞在可能)を使って短期滞在を楽しむことにしたいと思います。

以上、今回はFIRE後の移住地 オーストラリア」についてでした。

今回の記事がFIRE活動中の方々の参考になれば幸いです。

プロフィール
著者
diamondken

完全FIREを目指している一般独身男性。
約30年、自動車業界/外資系自動車部品メーカーに従事。
自動車用電装部品の開発にてSW, HW, SYS, PMを経験/担当し今に至る。
趣味はテニス、映画/音楽鑑賞、ゲーム(PS)、読書、旅行、楽器/エレキギターなど。
完全FIRE/経済的自立を実現すべく、資産運用、副業、投資、税金について勉強中。
TOEICスコア: 960

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