政治と健康志向が交差する米飲料市場の新展開
🧊 米国で新しい“砂糖コーラ”登場へ!
2025年7月22日、米飲料大手のコカ・コーラ社は、米国産サトウキビ糖を使用した新しいコーラを、今秋に米国内で発売すると発表しました。
これまでアメリカでは、**高果糖コーンシロップ(HFCS)**が主な甘味料として使われてきました。しかし今回の新商品では、「本物の砂糖(サトウキビ糖)」が採用されるということで、大きな注目を集めています。
これは、近年高まる健康志向を背景に、消費者のニーズに応える試みとされています。
🇺🇸 背景には政治的な動きも?
発表の直前、2025年7月16日にトランプ大統領は自身のSNSでこう投稿しました。
「コカ・コーラ社と合意し、米国内で販売されるコーラに“本物のサトウキビ糖”を使うことになった」
これは、同氏の新スローガン「Make America Healthy Again(米国を再び健康に)」の一環と見られており、その政策を支えるのが、ロバート・F・ケネディ・ジュニア厚生長官です。
🤔 ケネディ長官の“独特な健康観”とは?
ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、もともと環境派の弁護士として知られ、企業の環境汚染に立ち向かってきた人物です。しかし、以下のような“独自の健康観”を持つことでも知られています。
- ワクチンに対する懐疑的な発言
- 水道水に添加されるフッ素の安全性への不信感
- **生乳(加熱殺菌していない牛乳)**の摂取推奨
- 植物油よりも牛脂を健康的とする食生活
これらの考えは一部で支持を集める一方、科学的根拠に乏しいと指摘する専門家も多く、医療界では賛否が分かれています。
🧃 健康志向?それともマーケティング?
コカ・コーラ社は新製品について、**「消費者の好みに応じた選択肢の拡大」**を目的としていると説明しています。
つまり、これは全製品を砂糖に切り替えるのではなく、既存ラインに加わる新たな選択肢として登場するものです。
ただし、米メディアによれば、「サトウキビ糖の方が健康に良い」という明確な科学的根拠は現時点では不明確であり、今後も議論は続きそうです。
🧑💼 トランプ氏も“愛飲家”?
皮肉なことに、トランプ大統領自身は「ダイエット・コーク」の熱烈な愛飲者として有名です。ホワイトハウスの執務室には「赤いボタンを押すとコークが運ばれてくる」木箱があったという逸話も。
なお、ダイエット・コークには、**アスパルテーム(人工甘味料)**が使用されています。
🌎 メキシコでは“砂糖コーク”が定番
実は、メキシコ市場ではもともとサトウキビ糖を使用したコーラが主流で、「メキシコ・コーク」としてアメリカにも輸入されています。
その自然な甘さが評価され、健康志向の人々を中心に人気を集めています。
📈 著名投資家もファン!?
あの伝説的投資家、ウォーレン・バフェット氏も、コカ・コーラの熱心なファンとして知られています。
「一日5缶飲む」と公言しており、バークシャー・ハサウェイ社の年次総会では、赤いコーラ缶を手に登場するのが恒例となっています。
✍ 編集後記:消費者は何を選ぶべきか?
今回の「砂糖コーラ」登場は、ただの飲料ニュースにとどまらず、政治、健康、ライフスタイルが交差する象徴的な出来事です。
日本ではすでに砂糖(サトウキビ糖)を使ったコーラが一般的ですが、アメリカでは「選べること」自体が歓迎される価値といえるでしょう。
今後もしこの“本物の砂糖”を使ったコーラが日本にも上陸したら、ぜひ飲み比べてみたいですね!
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