夏といえば、やっぱりスイカですね!
冷えたスイカを頬張る瞬間は、暑い季節ならではの楽しみです。
中でも、川辺でキャンプをしながらスイカを冷やすのは、なんとも風情があって最高ですよね。
……でも、ちょっと待ってください。
そのスイカ、本当に安全に食べられていますか?
「スイカは厚い皮に覆われているから大丈夫」
そう思っていた筆者も、ある話を聞いてから、考えを改めることになりました。
スイカの皮、洗う? 洗わない?
果肉が厚い皮で包まれているスイカ。
一見、外側の汚れなど気にしなくてもよさそうですが、実はカット時に包丁を通して皮の細菌が果肉に移るリスクがあるんです。
皮の表面に汚れや雑菌が付着していると、それが包丁を介して果肉に…なんてことも。
また、一部を切り分けて保存するときも、皮に汚れが残っていれば冷蔵庫の中で他の食品に影響を与える恐れがあります。
だからこそ、スイカを切る前には、皮をしっかり洗うことが大切。
流水でざっと流すだけでなく、汚れが気になる場合は野菜専用洗剤の使用もおすすめです。
1/2カットや1/4カットのスイカの場合は、清潔な布巾やペーパーで丁寧に拭き取りましょう。
川で冷やしたスイカ、実は要注意!
筆者も以前、川でスイカを冷やして食べるのが大好きでした。
「清流なら大丈夫」と思い込んでいましたが、自然の川には細菌やウイルス、寄生虫などが生息している可能性があります。
つまり、**見た目がきれいでも“水質は完全に安全とは限らない”**ということ。
スイカの皮に付着した微生物が、切るときに包丁や手を介して果肉に移れば、体調不良や感染症のリスクも否定できません。
スイカを安全に冷やすには?
「でも、やっぱり川で冷やしたスイカって気持ちいい!」という方は、以下のような工夫を。
- スイカを密封できる袋に入れてから川へ → 直接水に触れさせない
- 食べる前に皮をしっかり洗浄
- 包丁や手をこまめに洗うことで菌の拡散を防ぐ
もっと安心して楽しみたい場合は、クーラーボックスや氷、保冷剤を使うのがベストです。
スイカの“皮”、実は栄養の宝庫!
ところで、スイカの皮、食べたことありますか?
実は、皮の白い部分には果肉の約2倍もの「シトルリン」という健康成分が含まれているんです。
シトルリンは血流改善やむくみ予防、紫外線対策にも効果が期待されており、夏の美容・健康サポートにぴったり!
おすすめの食べ方:
- 白い皮をスティック状にカットして、ドレッシングやポン酢で和える
- 塩昆布とあえてごま油をかければ、おつまみにも◎
- フルーツやハチミツと一緒にスムージーにしても美味!
洗って安心、食べて健康。捨てるのはもったいないですよね。
まとめ:涼を楽しむなら“衛生第一”で!
スイカは、夏の楽しみのひとつ。
川で冷やして食べるのも素敵な思い出になりますが、自然の中であっても衛生面にはしっかり気を配ることが大切です。
筆者もこの夏は、クーラーボックスで冷やしたスイカを、きれいに洗ってから切り分けるようにしています。
そしてもちろん、皮の白い部分も余さず美味しくいただいています!
この夏も、安心・安全にスイカを楽しんでくださいね🍉
※本記事は、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんの解説を参考に執筆しました。
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