「トナラー」という言葉を聞いたことがありますか?
広い駐車場にたくさん空きがあるのに、なぜか自分の車のすぐ隣に停めてくるドライバー――。そんな行動をする人を、インターネット上では「トナラー」と呼ばれています。
SNSでもたびたび話題になり、「あるある」と共感する人も多い現象です。
本記事では、トナラーが隣に停める理由や心理、感じる不快感、そして実際にできる対策を整理してみました。
トナラーに遭遇したときの不快感とは?
広い駐車場で隣に車が来ると、多くの人が次のような不安や不便さを感じます。
- ドアパンチのリスク
隣の車のドアが自分の車に当たり、傷やへこみがつく危険性。 - 乗り降りのしにくさ
荷物を持っているときや、大きくドアを開けたいときに特に不便。 - プライバシーの懸念
珍しい車や高級車のオーナーは、隣に停められ写真を撮られたり、戻るのを待たれるケースも。
こうした理由から、トナラーは「小さなことだけど気になる存在」として語られるのです。

では、なぜわざわざ隣に停めるのか?
実は、隣に停める側には悪意があるわけではなく、いくつかの心理や理由が隠されています。
1. 駐車のしやすさ
広い駐車場では、白線だけを頼りに真っ直ぐ停めるのが難しい人もいます。
隣に車があると“目印”になり、距離感を取りやすいのです。
2. 自分の車の目印にするため
広大な駐車場では「どこに停めたか分からなくなる」ことも。
特徴的な車や目立つ色の車の隣に停めることで、後で探しやすくなるのです。
3. 仲間意識や憧れ
同じ車種や好きな車を見つけると、隣に停めたくなる心理もあります。
本人は好意のつもりでも、相手にとっては負担になる場合も。
4. 習慣や安心感
「いつも停める場所だから」「一台だけ離れているより、隣に誰かいた方が安心する」――そんな無意識の心理も作用します。
つまり、トナラーの多くは実用的・心理的な理由で行動しているのです。

トナラーを避けるための対策
「どうしても隣に停められたくない!」という人向けに、いくつかの工夫があります。
- 端や角のスペースに停める
柱や壁がある場所なら片側は守られます。 - 出入口から離れた場所を選ぶ
多くの人は便利な場所を好むので、遠い区画は比較的空いていることが多いです。 - 専用スペースを利用する
「1台専用」や特定車種向けのスペースがあれば最も安心。 - 心理的な牽制
「ドライブレコーダー作動中」のステッカーを貼っておくのも一つの方法。
まとめ:お互いの心理を知ることで気持ちも変わる
トナラーは法律違反でもなく、停める場所はドライバーの自由です。
ただ、受け取る側には不安や不快感があるのも事実。
この現象は、日常的な駐車行為に潜む小さな心理のすれ違いとも言えるでしょう。
筆者自身は、トナラー回避と運動不足解消のために、あえて駐車場の奥に停めるようにしています。
歩く距離は増えますが、その方が安心して車を離れられるからです。
ちょっとした工夫で、より快適なカーライフを送れるのではないでしょうか。
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