FIRE後の移住地 札幌へ行ってみました①|国内移住として再評価される都市の魅力とは

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FIRE(Financial Independence, Retire Early)を達成した後、どこで暮らすか。
これまで私は海外移住(タイ、マレーシア、ベトナムなど)を中心に検討してきましたが、近年の円安・海外の物価高騰・地政学リスクの高まりを踏まえ、「国内移住」という選択肢を改めて見直すようになりました。

その中でも、今回取り上げるのが札幌
個人的には2度目の訪問となりますが、最新の滞在経験をもとに、FIRE視点で札幌に住む魅力と気になる点を整理してみました。

本記事では、いつも通り以下の検討ポイントに沿って解説していきます。

  • [1] 気候
  • [2] 治安
  • [3] ビザ
  • [4] 生活の利便性
  • [5] 言語
  • [6] 生活コスト
  • まとめ

それでは、FIRE後の移住地シリーズ「札幌編」第1回を始めます。


[1] 気候 ― 夏は涼しく、冬は厳しい“北の都市”

気象データ(1991〜2020年の平年値)を参考にすると、札幌は日本主要都市の中でも年間を通して気温が低いことが分かります。

  • 夏(7〜8月):25〜28℃前後で湿度も控えめ
    → 東京のような蒸し暑さがほぼなく、非常に快適
  • 冬(12〜3月):氷点下の日が続く、積雪量も多い
    → 除雪・路面凍結・移動の不便さは覚悟が必要

私自身、酷暑・極寒が苦手というタイプなのですが、5月〜10月の札幌は本当に居心地が良いと感じました。
まさに“北欧に近い”爽やかな気候で、FIRE後にストレスなく過ごしたい人には魅力的なシーズンと言えます。

※下記に表示している気象データは、各都市の気象台の平年値(1991年から2020年の平均値)です。”sapporotenki.jp”より引用。


[2] 治安 ― 基本的に安心。ただし交通マナーは注意

日本国内のため、治安面で大きな心配はありません。
夜でも人通りのあるエリアは多く、一人暮らしでも問題なく生活できる都市です。

ただし、気になった点がひとつ。

北海道は交通事故発生率が全国上位で、運転マナーに課題があると言われている

地元の方によると、

  • ウインカーが遅い・出さない
  • スピードを出しやすい道路環境
  • 車線変更時の譲り合いが少ない

といった特徴があるそうです。

実際に市内で見かける車は、若干スピードが出ていることが多く、慣れない人は驚くかもしれません。運転予定がある方は要注意です。


[3] ビザの取りやすさ ― 日本国民ならもちろん不要

海外移住と違い、日本国内であるためビザは不要です。
FIRE後の海外移住で“ビザ更新の手間”を気にする方には、国内移住が精神的にかなり楽に感じられるでしょう。


[4] 生活の利便性 ― 札幌市内ならインフラは完璧

札幌は政令指定都市であり、生活インフラは非常に整っています。

■ 公共交通機関が充実

  • 地下鉄3路線(南北・東西・東豊)
  • 市電
  • バス網
  • JR(快速エアポートで新千歳空港まで約40〜50分)

車がなくても生活できる都市で、FIRE後の生活でも大きな強みになります。

■ 飲食店・スーパー・医療機関が豊富

市内中心部はもちろん、郊外の住宅街でも生活に困ることはほとんどありません。
特に医療機関は充実しており、総合病院も多く安心して暮らせます。


[5] 言語 ― 日本語があれば問題なし

当然ながら、日本語が使えるなら生活上の不便はゼロ。
海外移住で課題になりやすい「現地語の壁」がないのは大きなメリットです。


[6] 生活コスト ― 食材の“質・量・価格”のバランスが良い

■ 衣類

有名ブランドからユニクロ・無印まで、入手できないものはほぼありません。

■ 食事

北海道産の野菜・海産物・肉類が「新鮮・量が多い・東京より安い」の三拍子そろっており、物価高の今だからこそコスパの高さが際立つ地域です。

■ 住居

全国的な家賃上昇の中でも、札幌はまだ比較的割安です。
中心部を少し離れれば、より広くて綺麗な物件が手の届く範囲に増えます。


まとめ:札幌は“季節移住”との相性が抜群

私が今回の滞在で強く感じたのは、

「5月〜10月の札幌は、FIRE後の生活に最適な快適さがある」

ということです。

  • 気候が爽やか
  • 食材は豊富で安い
  • 自然も街もバランスが良い
  • インフラが整い、生活に不便がない

一方で、
11月〜4月の厳しい冬だけは悩ましいポイント。

そこで、現実的なプランとしては、

  • 11月〜4月 → 暖かい沖縄・台湾・タイで“避寒生活”
  • 5月〜10月 → 札幌で快適な季節を満喫

という“二拠点生活”が理想的だと感じました。
短期滞在だけなら、冬の2〜3ヶ月だけタイへ観光ビザで滞在するという方法も現実的です。

次回の 「FIRE後の移住地 札幌②」では、実際に訪れた飲食店・観光スポット・街の雰囲気 を詳しく紹介したいと思います。

本記事がFIREを目指している方、移住を検討している方の参考になれば幸いです。

プロフィール
著者
diamondken

完全FIREを目指している一般独身男性。
約30年、自動車業界/外資系自動車部品メーカーに従事。
自動車用電装部品の開発にてSW, HW, SYS, PMを経験/担当し今に至る。
趣味はテニス、映画/音楽鑑賞、ゲーム(PS)、読書、旅行、楽器/エレキギターなど。
完全FIRE/経済的自立を実現すべく、資産運用、副業、投資、税金について勉強中。
TOEICスコア: 960

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