TOEICのリーディングセクションに入ると、最初に出てくるのがPart5(短文穴埋め問題)、次に続くのが今回取り上げる**Part6(長文穴埋め問題)**です。
このPart6は、文法力+文脈理解力の両方を試される重要なセクション。ここでの得点が高いと、Part7(長文読解)にも余裕を持って臨むことができます。
この記事では、実際の出題例をもとに、正答を導くための3つのポイントと時間配分のコツを解説します。
TOEICの高得点を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
Part6とは? 出題形式の概要

TOEICのリーディングセクション Part6は、4つの短い長文(メール、告知文、案内文など)に、それぞれ4つの空欄があり、合計16問が出題されます。
文法・語彙の知識だけでなく、文章全体の流れを理解する読解力も求められる点が特徴です。
Part5との大きな違いは、「一文だけでなく文全体の意味を考慮する必要がある」という点です。
そのため、単語や文法を正確に選ぶ力に加えて、前後の文脈を読み取るスキルが重要になります。
実際の問題例と解答の考え方
以下はTOEIC公式サイトから引用した問題例をベースにした解説です。

【No.131】

空欄に続く名詞 “employees” を修飾するのは形容詞。
正解は (C) interested。
一方で (D) interesting を選んでしまうと、「面白い社員」という不自然な意味になります。
✅ ポイント: “be interested in ~” と “be interesting” の違いを理解しておきましょう。
【No.132】

空欄の前に “can quickly”、空欄の後に “a deep …” があるので動詞を選ぶ問題。
ここでは “a deep understanding of … process” に合う他動詞 (A) develop が正解です。
✅ ポイント: “develop an understanding” は頻出のコロケーション。覚えておきましょう。
【No.133】

文脈を踏まえて、適切な接続表現を選ぶ問題。
最も自然なのは (D) At the same time。
✅ ポイント: 「同時に」「一方で」といった文脈を示す副詞句は、文の流れを理解することがカギです。
【No.134】

空欄前の文脈を受けて、メールの締めくくりに適した文を選ぶ問題。
正解は (B) We hope that you will strongly consider joining us.
(A)、(C)、(D) は文章全体のトーンに合わないため不適切です。
✅ ポイント: メール文では、丁寧で前向きな表現が自然です。トーンにも注意しましょう。
Part6で高得点を取るための3つのポイント
① 空欄の前後の文法構造を確認する
名詞・形容詞・動詞(単数/複数)など、文法的な一致を意識しましょう。
Part5と似ていますが、文章全体の構造も把握しながら判断することが重要です。
② 空欄の前後の文脈を読む
特に接続詞や副詞を選ぶ問題では、前後の時制・因果関係・流れを把握することが求められます。
単語単体ではなく、「文章全体として自然かどうか」を常に意識しましょう。
③ 長く考えすぎない
Part6に時間をかけすぎると、Part7で時間が足りなくなります。
著者は5〜10秒考えても分からない場合はスキップしています。
後で戻る時間を確保することが、結果的に総合得点アップにつながります。
時間配分のコツ
リーディング全体(75分)で考えると、
- Part5+6で約15〜20分以内
- 残りをPart7に充てる
のが理想です。
特にPart7は「読めば答えが見つかる問題」が多いため、できるだけ多くの時間を残すよう意識しましょう。
まとめ:Part6は“精読+スピード判断”がカギ
Part6は、TOEICのリーディング力を総合的に問われるセクションです。
文法力と読解力、そして時間管理のバランスを取ることがスコアアップへの近道。
✔ 文法の基本を押さえる
✔ 文脈を読む練習をする
✔ 時間配分を意識する
この3点を意識してPart6を攻略すれば、Part7にも余裕をもって挑めるようになります。
ぜひ今日から練習に取り入れてみてください。
次回はTOEIC攻略(7)、いよいよリーディングセクションの最終パート「Part7(長文読解)」の攻略法を紹介します。お楽しみに!

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