各社クレジットカードに付随するプライオリティパス(PP)について、ルール改正の歴史(2023〜2026)を振り返ってみたいと思います。
まず前提として重要なのは:
👉 改正は「単発」ではなく構造的トレンド
- 2023:レストラン特典拡大 → 利用爆増
- 2024:カード会社がコスト増で制限開始
- 2025:本格的な改悪ラッシュ
- 2026:選別フェーズへ
👉 背景は「カード会社のコスト負担増」
■ 【比較表】クレジットカード別 改正/改悪推移(2023→2026)
| カード名 | 年会費 | 2023時点 | 2024 | 2025 | 2026時点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 楽天プレミアムカード | 約11,000円 | 無制限+レストラン可 | 変化なし | 年5回制限+レストラン不可 | 制限継続 |
| セゾンプラチナAMEX | 約22,000円 | 無制限+レストラン可 | 維持 | 維持 | 無制限維持(例外的存在) |
| 三菱UFJプラチナAMEX | 約22,000円 | 無制限+レストラン可 | レストラン除外(2024/10) | 継続 | 継続 |
| JCBプラチナ | 約27,500円 | 無制限+レストラン可 | 国内レストラン除外 | 継続 | 継続 |
| ダイナースクラブ | 約24,200円 | 無制限+レストラン可 | 維持 | 国内レストラン不可(2025/4) | 継続 |
| 三井住友プラチナ | 約55,000円 | 無制限+レストラン可 | 維持 | 国内レストラン不可(2025/4) | 継続 |
※出典:各社改定まとめ
■ 【横断的改悪】全カード共通の変化
① レストラン特典の崩壊(2024〜2025)
- 国内レストラン → ほぼ全滅
- 海外も制限拡大
👉 「食事無料」は終了
② 到着便利用の制限(2025)
- 到着時の利用不可へ
👉 “使い勝手悪化”が顕著
③ 利用回数制限の導入(2025〜)
- 楽天:年5回 (この時、大きな話題になりました)
- 一部セゾン:回数制限導入
👉 無制限→制限が主流へ
④ デジタル化(2025〜)
- 物理カード廃止
- アプリ必須化
👉 利便性向上だが実質コスト削減
■ 重要な構造変化
この3年間で読み解ける本質はこれです:
■ Before(〜2023)
- ラウンジ + レストラン + スパ
- 実質「旅行無料化ツール」
■ After(2026)
- ラウンジのみ(制限あり)
- 「補助的サービス」に格下げ
■ なぜ改悪が止まらないのか?
理由はシンプルに下記2点です:
👉 利用者が“使いすぎた”
- ラウンジホッピング
- レストラン複数回利用
結果:
👉 カード会社の赤字拡大
■ 2026年の結論
■ 勝ち組カード (あくまで上記比較による特典について)
- セゾンプラチナAMEX(フル機能維持)
■ 中間層
- JCB / 三井住友 / ダイナース
→ ラウンジのみ
■ 負け組
- 楽天プレミアム
→ 回数制限あり (負け組と言われようが、楽天経済圏に生きる筆者はこれで十分かなと考えています。)
■ まとめ
👉 プライオリティパスは「改悪された」のではなく、“お得サービス”から“選別サービス”に変わったのです。
👉 “正常化された”
- 過剰特典 → 適正化
- 無制限 → 制限付き
補足:プライオリティパスの「レストラン可」とは?
それはPriority Passが提携する空港内飲食店で、一定額まで無料利用できるサービスのことです。
■ 正式な仕組み
Priority Pass が提携しているサービスはラウンジだけではありません。
一部の空港では:
- レストラン
- カフェ
- バー
も対象になっており、ラウンジの代替として使えます。
■ 具体的な利用イメージ
例えば:
- 空港内レストランに入店
- プライオリティパス提示
- 約3,000〜4,500円相当のクレジット付与
👉 食事代が実質無料となるわけです。
■ ラウンジとの違い
| 項目 | ラウンジ | レストラン特典 |
|---|---|---|
| 提供形態 | ビュッフェ・軽食 | 通常メニュー |
| 金額 | 無制限に近い | 上限あり(約$28〜$32) |
| 同伴者 | 可(条件あり) | 同伴者分もクレジット可 |
| 混雑 | 高い | 分散されやすい |
👉 実はレストランの方が満足度が高いケースも多い。
■ なぜ人気だったのか?
理由はシンプルです。
👉 「ラウンジより得だから」
- しっかりした食事が取れる
- アルコールも注文可能
- 同伴者分も無料になるケースあり
👉 “空港で外食し放題”状態。
■ 問題点(=改悪の原因)
■ 利用の実態
- 1回の搭乗で複数店舗利用
- ラウンジ+レストラン併用
- 食事だけ目的で空港訪問
👉 完全に使われすぎたんですね。
■ 結果
👉 カード会社の負担が爆増
→ 2024〜2025年で:
- 国内レストランほぼ全廃
- 海外も縮小
■ 2026年時点の現実
- 日本国内 → ほぼ全滅
- 海外 → 一部残存(米国・東南アジアなど)
👉 “過去の神特典”ということですね。
■ まとめ
「レストラン特典とは、“ラウンジ代わりに空港で食事が無料になる仕組み”だったが、使われすぎて崩壊した」
諸行無常。マイレージ、ポイント、会員区分、変わらないルールはないということです。
賢い消費者として企業に翻弄されないよう考えましょう。

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