今回は映画「マルサの女」についてです。
本作を観ることで、お金持ちに関する考え、哲学を学ぶことのヒントになれば幸いです。
ストーリー;
港町税務署のやり手調査官「板倉亮子」は、管内のパチンコ店の所得隠しを発見したり、老夫婦の経営する食品スーパーの売上計上漏れを指摘するなど、地味な仕事を続けていた。
そんなある日、実業家「権藤英樹」の経営するラブホテルに脱税のにおいを感じ、調査を行うが、強制調査権限のない税務署の業務の限界もあり、巧妙に仕組まれた権藤の脱税を暴くことができずにいた。
そんな中、亮子は強制調査権限を持つ東京国税局査察部の査察官 (通称”マルサ”) に抜擢される。着任早々に功績を挙げ、やがて仲間からの信頼も得るようになった亮子。
ある日、権藤に捨てられた愛人「剣持和江」からマルサに密告の電話が入る。亮子は税務署員時代から目をつけていた権藤の調査を自ら進んで引き受ける。亮子の努力が実を結び、権藤に対する本格的な内偵調査が始まる事になった。暴力団、政治家、銀行が絡んだ大型脱税との戦いが始まった。
感想;
普段邦画は観ないのですが、伊丹十三監督作であり、宮本信子さん主演の本作は著者の好きな映画の一つです。余り映画化されない脱税がテーマ、暴力・グロシーン、ハリウッド映画のようなストーリー展開などで従来の日本映画にはない魅力にあふれた映画です。
中でも、権藤の発した「金持ちはコップの水を飲むのではなく、コップからあふれた水をすする」が名台詞であり印象的でした。これを聞いた当時はえげつないなと思っていましたが、今、思い起こすと、これってFIREの概念(4%ルール)ではと再確認してしまいます。
また、儲かる商売として、現金商売、高利益率、領収書を出さない、でラブホテル業…。離婚という節税テクニック(慰謝料は非課税)など、税法を学ぶ・考えるのにも良い作品と言えるでしょう。
面白い上に、税金についても学べてしまう良い作品と思います。
以上、「マルサの女」についてでした。
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