今回は「お勧めしない投資」についてお話しします。この記事を読むことで、より良い投資や資産運用を実現するための参考になれば幸いです。
著者は約20年にわたり株式や投資信託、ETFなどに投資を行ってきました。その中で、「これはやらなければよかった」と後悔した投資もあります。本記事では、実体験を踏まえてやってはいけない投資5選をご紹介します。
① 銀行がお勧めする投資信託
最も多くの方が経験するのが「銀行窓口で勧められた投資信託」です。特に、最近は「テーマ型投資信託」が人気です。例えば「ゼロコンタクト社会」「SDGs」「脱炭素」など、社会的テーマに沿った銘柄を集めたファンドです。
しかし、こうした商品は手数料(信託報酬)が高く、年率で3%前後かかることも珍しくありません。比較すると、S&P500連動型のインデックスETF(例:VOOやVTI)の信託報酬は0.03~0.05%ほど。つまり、手数料だけで数十倍の差があります。
テーマ性は魅力的ですが、長期投資の観点から見ると「コスト負け」する可能性が高く、著者もこれで痛い経験をしました。
ポイント: テーマに惹かれても、手数料と長期リターンを冷静に比較しましょう。
② 貯蓄型生命保険
一見「保険+投資」が同時にできてお得そうですが、実態は複雑で手数料も高いのが特徴です。終身保険、養老保険、学資保険など、いずれも投資効率が悪く、途中解約で元本割れするケースもあります。
また、インフレ時代では固定利率の貯蓄型保険は資産価値を目減りさせるリスクもあります。保険は「保障」、投資は「資産形成」と切り分けて考えるのがおすすめです。
ポイント: 「投資」と「保険」を混同しないこと。必要な保障は掛け捨てで十分。
③ 外貨定期預金
高金利(4~8%)に惹かれて外貨定期預金を検討する方もいますが、注意が必要です。理由は為替手数料です。一般的な銀行では、往復で2円~4円/ドルの為替手数料がかかることがあります。
例えば、100万円をドルに替えるとき、為替レートが150円→152円なら2円の差で約1.3%のコストです。これが往復でかかるので、実質3%近い手数料負担になります。
SBI証券や楽天証券などではFX口座を通じて低コストで外貨を購入できます。著者も比較した結果、外貨定期預金は行わない判断をしました。
ポイント: 銀行の外貨預金は「高金利に見えて実は割高」。為替手数料を必ず確認!
④ FX(外国為替証拠金取引)
FXは少ない資金で大きな金額を動かせる「レバレッジ取引」が魅力ですが、リスクも高いです。FXはゼロサムゲーム(誰かが儲かると誰かが損をする)であり、継続的に勝ち続けるのは難しいです。
また、実際には「FXで勝つ方法」や「自動売買ツール」を販売して利益を得る業者が多く、投資家本人が利益を出すのは容易ではありません。
さらに、FXで得た利益は「先物取引に係る雑所得等」として申告分離課税(税率20.315%)が適用されます。
ポイント: 「短期で儲かる」話ほどリスクは高い。長期分散投資の方が確実です。
⑤ 仮想通貨(暗号資産)
ビットコインやイーサリアムなど、暗号資産は話題性が高いですが、ボラティリティ(価格変動)が非常に大きい点に注意が必要です。法定通貨ではなく、裏付け資産もありません。
また、2025年時点では日本の金融庁も「暗号資産は価格変動リスクが高く、投機的な性格を有する」と警告しています。さらに、利益は雑所得扱いとなり、所得税と住民税を合わせて最大55%課税されることもあります。
著者はリスクと税制の不利さを考慮し、現時点では投資対象外としています。
ポイント: 投機性が高く税制面でも不利。少額から学び目的で触れるのはアリ。
まとめ|「やらない投資」を知ることも立派な投資判断
投資というと「どれを買うか」に意識が向きがちですが、「何を買わないか」も同じくらい重要です。経験から言えるのは、複雑で手数料が高い投資ほど、投資家に不利ということです。
最終的に行き着くのは、手数料の低いインデックス投資やETFなど、シンプルで長期的な資産形成です。自分が理解できない商品には手を出さないこと、それが最も確実な投資戦略です。
この記事が、あなたのより良い資産運用の参考になれば幸いです。
(最新情報:2025年10月時点の金融庁および主要証券会社の情報を基に執筆)

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