自動車のTechnology/テクノロジーを解説

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今回は「Technology/テクノロジー」についてです。

2023年、現在のテクノロジーについては、AI、ロボティクス、バイオテクノロジー、と各領域で日々進化を遂げていますが、今回は筆者の専門領域である自動車(産業)について進化の歴史についてお話ししたいと思います。

1907年に日本初のガソリン自動車が登場して今年で116年。自動車が一般化した1960年代から現在までの進化の歴史を振り返っていきましょう。

<1960年代>日本のモータリゼーション幕開けの年代とも言われる1960年代には、数多くの名車が生まれました。現在も続いているトヨタ・カローラ(1966年)、世界初の実用・量産型ロータリーエンジンを搭載したマツダ・コスモスポーツ(1966年)、日産・スカイラインGT-R(1969年)などが登場しました。以前の日本車は諸外国の車両を参考に生産されていましたが、60年代に入ると日本独自の車両が次々と生み出されてきました。

<1970年代>自動車の排気ガスによる大気汚染問題が深刻化。アメリカではマスキー法と呼ばれる大気浄化法改正法が発令。当時、世界一厳しい基準とも呼ばれ、クリアするのは不可能とまで言われたものでしたが、これを世界で初めてクリアしたのがホンダの開発した「CVCC(複合過流調速方式)エンジン」でした。他にも日産が現在のコンパクトカーの主流である横置きエンジンを搭載した前輪駆動車、チェリーを発売、スバルが世界初の量産オンロード4WD車レオーネを発売など、現在につながる技術が登場しました。

<1980年代>自動車の高性能化が進み、エンジンの電子制御化(インジェクション化)が一般的化。外観についても、それまで鉄製だった前後バンパーが樹脂製に、80年代後半には現在のようなボディのデザインと一体化した樹脂製バンパーへと一気に進化しました。また、83年の規制緩和でドアミラーの装着が可能となったことはデザインが近代化した要因のひとつです。80年代後半には当時の自主規制値であった280馬力を達成した日産・フェアレディZ(Z32型)、日産・スカイラインGT-R(R32型)や世界初量産型2シーターオープンカーであるユーノス・ロードスターが登場しました。

<1990年代>安全性が飛躍的に向上し、今では標準装備のエアバッグやABSなどが普及し始めました。1996年に衝突安全ボディ「GOA」を採用したトヨタ・スターレット(5代目)、「MAGMA」を採用したマツダ・カペラ(7代目)が登場しました。当時はマグマ対ゴアねんて言われていましたね。また、現代のドライブに欠かせないナビゲーションも登場、90年に登場したマツダ・ユーノス・コスモが世界初のGPS内蔵カーナビゲーションを装備しました。

<2000年代>世界的に環境問題が注目されるようになり、エコカー全盛の時代となりました。その火付け役となった1997年登場のハイブリッドカー、トヨタ・プリウス。初代の販売台数は多くなく、年間販売台数ランキングにランクインしたのは2代目(2004年度17位)でした。著名人の一人、レオナルド・ディカプリオが所有して話題になりました。安全性については、現在では軽自動車にも設定されている衝突被害軽減ブレーキがトヨタ・ハリアーに採用(2003年)されました。

<2010年代~>環境対応技術に加えて、自動運転技術とコネクテッド技術の開発が活発化し始めました。いわゆるCASE(Connected, Automated/Autonomous, Shared, Electrical)の始まりです。これを実現するため、自動車技術に加え、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)といった幅広い技術が必要になりました。

自動車技術については、既存の技術を進化させる新しいエンジン技術(低排出ガス化、エネルギー効率改善/低燃費化)と電動化技術(HEVやPHEV、EV)の2つのアプローチでした。日産の可変圧縮比エンジン(2018年)、マツダのSPCCI(火花点火制御圧縮着火)エンジン(2019年)が登場しました。

HEVについては、日本が先行して欧州が追従していましたが、米国カリフォルニア州にて「ZEV(ゼロエミッション車)規制」(EVを一定台数以上販売しなければならない)が施行ことを受けて、世界中のメーカーはEV推進に取り組んでいます。

自動運転技術については、現時点で法整備や事故責任の所在など多くの解決すべき課題があるため、各自動車メーカーは最終的な道筋を模索中です。自動運転のレベル(0~5)の内レベル1~2の運転支援技術が実用化され、代表的なものには自動ブレーキ、車線維持支援、自動車線変更支援、追従機能付きクルーズコントロールなどがあります。

コネクテッド技術については、クルマに通信システムを搭載してネットワークと接続することによって、リアルタイムに周囲情報(道路状況、他車情報、施設情報)を得て、自車情報との関係をやりとりして安心/安全、利便性を向上させることに役立てます。

以上、自動車/産業についての「1960年代から現在までの進化の歴史」についてでした。

プロフィール
著者
diamondken

完全FIREを目指している一般独身男性。
約30年、自動車業界/外資系自動車部品メーカーに従事。
自動車用電装部品の開発にてSW, HW, SYS, PMを経験/担当し今に至る。
趣味はテニス、映画/音楽鑑賞、ゲーム(PS)、読書、旅行、楽器/エレキギターなど。
完全FIRE/経済的自立を実現すべく、資産運用、副業、投資、税金について勉強中。
TOEICスコア: 960

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