ウォール街

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今回は映画「ウォール街」についてです。

1987年公開と少し古い映画ですが、投資家としては一度観ておきたい映画と思い、取り上げてみました。

ストーリー;

証券会社に勤める営業マンのバド(チャーリー・シーン)は、貧しい生活に嫌気が差し、出世を夢見ていた。ある日バドは営業のために、投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)のオフィスを訪れる。

ゴードンは始めバドに興味を示さないが、バドが父(マーティン・シーン)の勤める航空会社”ブルースター・エアライン”の内部情報を話すと、ゴードンは興味を示し、注文を取ることに成功する。

ゴードンはバドの向上心につけこみ、インサイダーを行うための情報収集を指示する。バドは友人の弁護士法人のオフィスに清掃員の監督として忍び込み、スパイ活動まで行って企業秘密をゴードンへ提供する。

報酬を得てリッチになったバドは、ゴードンから紹介された美しいフランス人女性ダリアン(ダリル・ハンナ)と恋仲になり、高層マンションで同棲し栄華を極める。

バドは自分の企画として、父が勤める経営破綻寸前のブルースター社の買収をゴードンへ提案する。始めは相手にしないゴードンだが、父が同社の労働組合幹部であり、組合員を説得した上で買収できるとバドが強気に説得すると、ゴードンは買収を決める。

バドは父を含めた3人の組合長をゴードンに引き合わせる。ゴードンが買収のメリットを説明すると2人の組合長は納得するが、バドの父だけは投資家が金儲けのためにやることだと猛反発する。バドが説得するも父は「ゴードンは信用できない」と納得せず、親子喧嘩となり物別れに終わる。

買収がうまくいくと思っていたバドは、友人の弁護士法人を訪問した際、ブルースター社の経営再建会議に参加するよう言われる。会議でゴードンの嘘・欺瞞が判明し、バドは騙されていたことに気付く。ゴードンはブルースター社を再建する気など全く無く、同社を解体し航空機や設備を全て売り払い、従業員の年金積立金7500万ドルを自分の利益にする計画だった。

状況を悟ったバドは落胆・憤慨し、ダリアンは家を出ていく。さらに父が病で倒れると、見舞いに訪れたバドは父に会社を救う事を告げ、ゴードンに対抗する計画を立てる。

バドは密かにゴードンのライバルである投資家、ワイルドマン(テレンス・スタンプ)のもとへ組合長たちを引き連れて訪れる。全従業員が給料20%カットに応じるのでリストラはしないことを条件に、ブルースター社の株が暴落した時にワイルドマンが買収する計画を持ちかける。航空会社を組合の同意のもと買収でき、かつゴードンを貶めることができる計画にワイルドマンは応じる。

決戦の日、バドは仕手戦を仕掛ける。バドが証券会社の同僚にブルースター社の株を買うよう指示すると、マーケットはすぐ反応し同社の株価は高騰する。ゴードンは「誰かが情報を漏らしている」と憤慨しながらも、高騰中の同社株を買い続ける。

頃合を見てバドが同僚に売りの指示を出すと、売り注文が殺到し今度は株価が急落する。ワイルドマンの助言もあり同じことをもう一度行うと、取引終了間際ブルースター株は大暴落した。ワイルドマンは最安値で同社株を買い付け、それを知らないゴードンは逆に大引けの直前に持ち株を売却し大損を出す。

翌日のニュースで、ワイルドマンがブルースター社を買収したことを知るとゴードンは激怒する。一方、父の会社を救い、ゴードンにも報復できたバドは意気揚々と出社するが、社内には不穏な空気が流れていた。自室に着くと、証券取引委員会のメンバーと警察が待っており、バドはインサイダー取引容疑で逮捕される。

後日、バドとゴードンは二人きりで面会する。裏切りに激怒するゴードンは、自分の指示どおり動かなかったことを叱責しバドを殴る。ゴードンが去った後、バドは近くの店に入る。そこに待機していた証券取引委員会の面々に、密かに録音していたテープを渡すと「君は正しいことをした」と告げられる。更に後日、退院した父に車で送られてバドは裁判所に向かう。

感想;

オリバー・ストーン監督作の作品ですが、銃弾が飛び交う戦争映画と異なり、仕手戦(してせん:仕手株を巡って、売方と買方が激しい攻防戦を展開すること。)によって、投資家同士の戦いを描いた作品です。

貧しい投資家の主人公バドが投資家ゲッコーと出会うことから、バドを通じて投資業界の明暗を垣間見ることができます。

当時行われていた、売買益目的の企業買収から企業売り、そしてインサイダー取引についてをエンターテインメントではありますが、学ぶことができます。

そして、バドの父親が資本主義の闇を疑い・嫌う、保守的なアメリカ人の良心の存在として、バドを良い方向に建て直させる役割を果たしていました。

ゴードン・ゲッコーの名台詞、「Greed is good.(強欲は善)」「Money never sleeps.(金は眠らない)」「君の質問には3語で十分、Buy my book(ウチは買いだ)」はアメリカ映画の名台詞ベスト100にランクインしたそうで、監督の思いに反して、本作を観た人々の中にはゲッコーに憧れたものが多かったらしいです。

投資家を目指す方々には一度は見ていただきたい作品です。

以上、今回は映画「ウォール街」についてでした。                       この作品を観ることで、皆様の投資活動の参考になれば幸いです。

プロフィール
著者
diamondken

完全FIREを目指している一般独身男性。
約30年、自動車業界/外資系自動車部品メーカーに従事。
自動車用電装部品の開発にてSW, HW, SYS, PMを経験/担当し今に至る。
趣味はテニス、映画/音楽鑑賞、ゲーム(PS)、読書、旅行、楽器/エレキギターなど。
完全FIRE/経済的自立を実現すべく、資産運用、副業、投資、税金について勉強中。
TOEICスコア: 960

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