ANA SFC会員規約見直しの行方は?「年間300万円の壁」は撤回されるのか

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ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)の制度改定が、大きな転換点を迎えています。

2026年4月、ANAは2028年4月からSFCのサービスを見直し、ANAカード・ANA Payの年間決済額300万円を基準として「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分ける制度を発表しました。

ところが、その後、多くの会員から意見が寄せられたことを受け、ANAは6月25日に改定内容の見直しを発表。

そして現在、ANA公式サイトには、

「現在、改定内容について、見直しを検討しています」

と掲載され、2026年9月末までに詳細を改めて案内するとされています。

この記事では、現時点で分かっていることを整理するとともに、今後どのようなSFC制度になる可能性があるのか、筆者なりに考えてみます。


ANA SFCの「年間300万円問題」とは?

そもそも、今回のSFC制度改定とはどのようなものだったのでしょうか。

ANAが2026年4月に発表した当初案では、2028年4月からSFC会員を年間決済額によって2つの区分に分ける予定でした。

区分ANAカード・ANA Pay年間決済額ANAラウンジスターアライアンス
SFC PLUS300万円以上利用可能ゴールド
SFC LITE300万円未満利用不可シルバー

つまり、SFCカードそのものを持っているだけでは、これまでと同じサービスを受けられなくなるという内容です。

一方で、SFC資格そのものが取り消されるわけではありません。

ANA公式FAQでも、300万円に届かなかった場合でもSFC会員資格が無効になるわけではなく、ANAグループ便利用時にはラウンジ以外のサービスが引き続き提供されると説明されています。


なぜ「年間300万円」が大きな問題になったのか

年間300万円という金額は、月平均にすると25万円です。

単純計算では、

300万円 ÷ 12カ月 = 月25万円

となります。

もちろん、日常生活の支払いをANAカードに集約している人や、家族カードを利用している人、ANA Payを積極的に利用している人にとっては達成可能な金額でしょう。

実際、ANAの当初案では、SFC本会員のカードだけでなく、家族カードの利用額も本会員の決済額に合算する仕組みが示されていました。

しかし、SFC会員全員が年間300万円をANAカード・ANA Payで使うとは限りません。

例えば、

  • 住宅ローンや家賃はカード決済できない
  • 現金・銀行振込を利用する支出がある
  • 他社カードを利用している
  • ANAカードを「ANAマイルを貯めるためのサブカード」として使っている
  • FIRE後などで年間支出そのものが少ない

といった人にとっては、300万円という数字がかなり高いハードルになります。

筆者自身も、「SFCを持っている=毎年300万円をANA関連決済に使う」という考え方には少し違和感があります。


ANAはなぜ制度を見直すことになったのか?

ここで重要なのが、ANA自身が制度変更を完全に撤回したわけではないという点です。

ANA公式サイトでは、

多くのお客様よりご意見をいただいています。

としたうえで、改定内容の見直しを検討するとしています。

そして、詳細は2026年9月末までに改めて案内すると明記されています。

つまり、2026年9月28日現在では、

「300万円条件が撤回された」わけではありません。

ここは注意が必要です。

現在のANA公式ページには、依然として「SFC PLUS=年間300万円以上」「SFC LITE=年間300万円未満」という当初案の内容が掲載されています。

したがって、現時点では、

「300万円条件を含めた制度全体をANAが再検討している」

というのが最も正確な表現でしょう。


2026年9月末、どんな発表になるのか?

ここがSFC会員にとって最大の注目ポイントです。

ANAは「2026年9月末までにあらためてご案内」としています。

2026年9月28日現在、筆者が確認したANA公式情報では、まだ最終的な見直し内容は公表されていません。

考えられる方向性としては、いくつかあります。

① 300万円条件を完全撤回

最も分かりやすいのが、当初の300万円条件を取りやめるケースです。

つまり、

SFCを取得すれば、従来に近いサービスを継続する

という考え方です。

ただし、SFC会員数やANAラウンジの混雑など、ANA側にも制度を見直したい理由があると考えられるため、単純な「全面撤回」になるかどうかは分かりません。


② 300万円を大幅に引き下げる

個人的には、これも一つの現実的な方向性だと思います。

例えば、

  • 年間300万円
  • ↓
  • 年間100万円
  • ↓
  • 年間50万円

など、一定の年間決済額を設定する方式です。

これなら「SFCを取得した後もANA関連サービスを継続して利用してほしい」というANA側の意図と、会員側の負担感のバランスを取りやすくなります。

ただし、具体的な金額についてANAから発表されたものではありません。


③ 決済額だけではなく「搭乗実績」と組み合わせる

個人的には、これも注目したいところです。

例えば、

ANAカード・ANA Payの年間決済額+ANA搭乗実績

というAND/OR型の条件です。

イメージとしては、

「年間100万円以上のANAカード・ANA Pay利用」
または
「一定以上のANA搭乗実績」

などです。

あるいは、

「年間決済額100万円+一定の搭乗実績」

という組み合わせも考えられます。

SFCはもともと「ANAを頻繁に利用する人」が取得してきたカードです。

そのため、単純なクレジットカード利用額だけではなく、ANAへの実際の利用貢献度を考慮する仕組みのほうが、SFCという制度の性格には合っているようにも思います。


④ 必要なマイル・プレミアムポイントを増やす?

もう一つ考えられるのが、SFC取得そのもののハードルを上げる方法です。

現在のSFCは、基本的に「ダイヤモンドサービス」または「プラチナサービス」のステイタス獲得者などが申し込める制度です。100万ANAライフタイムマイル到達者にも申し込み資格があります。

もしANAがSFC会員数の増加を抑えたいのであれば、

「SFC取得後に300万円使わせる」

のではなく、

「SFCを取得するまでのハードルを上げる」

という考え方もあります。

例えば、

  • 必要プレミアムポイントの引き上げ
  • ANA便搭乗回数の条件追加
  • 必要ライフソリューションサービス実績の引き上げ
  • 必要マイル数の引き上げ

などです。

ただし、これらについても現時点でANAから具体的な案が発表されているわけではありません。


ANA株主に対する優遇制度という考え方も?

ここからは完全に筆者の個人的なアイデアです。

もしANAがSFC制度を見直すのであれば、

「ANA株主であること」を一定の条件として組み込む

という方法も面白いのではないでしょうか。

例えば、

SFC取得条件
+
ANA株を一定数以上保有

あるいは、

年間決済額の条件
OR
一定数以上のANA株式を保有

といった仕組みです。

もちろん、現時点でANAがこのような制度を検討しているという情報はありません。

また、「何株ならよいのか」という具体的な数字も分かりません。

あくまでも筆者の希望です。


ANA株主+SFCという仕組みは面白いと思う理由

ANAにとっても、

「ANAを利用する人」+「ANAを応援する株主」

を囲い込むメリットがあります。

例えば、

パターンA

SFC+年間100万円決済

パターンB

SFC+年間50万円決済+一定数のANA株保有

パターンC

SFC+一定の搭乗実績+ANA株保有

など、複数のルートを用意する方法です。

こうすれば、単純に「年間300万円使える人」だけを優遇する制度とは違った設計になります。

特に、年間のカード利用額はそれほど多くないものの、ANAを継続的に利用し、ANA株も長期保有している人にとってはメリットのある仕組みになるでしょう。


SFC制度で今後注目したいポイント

今回の見直しでは、単純に「300万円が残るか、なくなるか」だけを見るのではなく、次のポイントを確認したいところです。

注目ポイント確認したい内容
年間決済額300万円が維持されるのか
決済額の引き下げ100万円などに変更されるのか
搭乗実績PP・搭乗回数などが条件になるのか
マイル必要マイル数などが変更されるのか
ANA Pay今後も判定対象になるのか
ラウンジSFC会員のラウンジ利用条件
Star AllianceGold/Silverの扱い
家族カード家族利用分の合算条件
株主優遇ANA株保有との連動があるのか
LTマイルミリオンマイラーへの優遇

特に、「ANAラウンジを利用できる条件」と「Star Alliance Goldを維持できる条件」がどうなるかは、SFC会員にとって非常に重要です。


そもそもSFCは何のためのカードなのか?

今回の議論で個人的に気になるのが、この点です。

SFCは単なるクレジットカードではありません。

ANA公式サイトでも、SFCには、

  • 優先チェックイン
  • 優先搭乗
  • 手荷物の優先受け取り
  • フライトボーナスマイル
  • プレミアムメンバー専用デスク
  • ラウンジ利用
  • Star Allianceのステータス

など、航空会社の上級会員に近いサービスが設定されています。

だからこそ、

「SFCを持っているけれど、年間300万円カードを使わないとラウンジが使えない」

という制度は、従来のSFCのイメージとはかなり違うものになります。

一方で、ANA側からすれば、SFC会員数が増え続ければ、ラウンジや空港サービスの混雑などにつながる可能性があります。

そのため、今後は、

「SFC会員数をどうコントロールするのか」

と

「本当にANAを継続利用する顧客にどのようなメリットを提供するのか」

のバランスが重要になると思います。


筆者の見解:300万円の壁は撤回してほしい

ここからは筆者個人の意見です。

今回のSFC制度改定で、個人的に最も大きな問題だと感じているのが、やはり**「年間300万円の壁」**です。

ANAがSFC制度そのものを見直すことには、一定の理由があると思います。

しかし、

「SFCを持っているなら年間300万円使ってください」

という条件は、利用者によってはかなり高いハードルです。

そのため、筆者としては、まずは年間300万円という条件を撤回または大幅に引き下げてほしいと思っています。

そのうえで、

  • 年間10万円など比較的低い決済額
  • 一定のANA搭乗実績
  • 必要マイル数
  • プレミアムポイント
  • ライフソリューションサービス
  • ANA株式の保有

などを組み合わせた制度にするのも一案ではないでしょうか。


「AND」だけでなく「OR」を用意してほしい

個人的には、ここが一番重要です。

例えば、

A:年間100万円のANAカード・ANA Pay決済

B:一定のANA搭乗実績

C:一定数以上のANA株式を保有

のような条件を設定し、

A+B
A+C
B+C

など複数のルートを認める仕組みです。

こうすれば、

「カード決済はそれほど多くないけれどANAにはよく乗る人」

「ANAにはそれほど乗らないけれどANAカードを積極的に使う人」

「ANAを長期的に応援する株主」

など、異なるタイプの顧客を取り込めます。

もちろん、これはあくまで筆者の希望であり、ANAがこのような制度を検討しているという情報ではありません。


2026年9月28日時点では「正式発表待ち」

ここは今回の記事で最も重要なポイントです。

2026年9月28日現在、ANAはSFC制度の見直しを検討中で、最終的な新制度はまだ公表されていません。

ANA公式サイトでは、2026年9月末までに詳細を改めて案内するとしています。

したがって、

「300万円条件が撤回された」

と断定するのはまだ早いでしょう。

現時点では、

「年間300万円を含む当初の制度改定案が見直されており、9月末の正式発表を待っている」

という状況です。

また、当初案では2026年12月16日~2027年12月15日を判定期間とし、2028年4月1日から新しい区分でサービスを開始する予定でした。

今回の見直しによって、このスケジュールや判定方法がどうなるのかも注目されます。


まとめ:SFCは「300万円」からどこへ向かうのか?

今回のANA SFC制度見直しは、かなり興味深い展開になっています。

当初は、

「年間300万円以上使わなければSFCの主要特典を維持できない」

という方向でした。

しかし、会員から多くの意見が寄せられたことで、ANA自身が制度の再検討に動きました。

2026年9月28日時点では、まだ最終案は発表されていません。

今後の注目点は、

  • 300万円条件が撤回されるのか
  • 決済額が引き下げられるのか
  • 搭乗実績やPPが条件になるのか
  • 必要マイル数などが変更されるのか
  • ANA Payの扱いがどうなるのか
  • ANAラウンジの利用条件がどうなるのか
  • Star Alliance Goldをどう維持するのか
  • ANA株主など別の条件が設定されるのか

といったところでしょう。

筆者としては、単純に「年間300万円使える人だけがSFCの恩恵を受けられる」という制度ではなく、

「ANAをどれだけ利用・応援しているか」を複数の方法で評価する制度

になれば面白いと思っています。

特に、「年間決済額」「搭乗実績」「ANA株式保有」などをAND/ORで組み合わせる方式には期待したいところです。

さて、ANAは2026年9月末にどのような回答を出すのでしょうか。

SFC会員にとっては、まさに“運命の9月末”になりそうです。

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プロフィール
著者
diamondken

完全FIREを目指している一般独身男性。
約30年、自動車業界/外資系自動車部品メーカーに従事。
自動車用電装部品の開発にてSW, HW, SYS, PMを経験/担当し今に至る。
趣味はテニス、映画/音楽鑑賞、ゲーム(PS)、読書、旅行、楽器/エレキギターなど。
完全FIRE/経済的自立を実現すべく、資産運用、副業、投資、税金について勉強中。
TOEICスコア: 960

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