「イオン株を100株持っていれば、イオンラウンジを利用できる」
イオンの株主優待に興味を持っている方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
買い物の合間に無料でドリンクを楽しめるイオンラウンジは、ちょっとした休憩場所として便利なサービスです。
ところが、実際に平日の午前11時ごろ、筆者が近所のイオンモールにあるイオンラウンジを利用してみたところ、想像以上に混雑していました。
今回は筆者の実体験をもとに、
- イオンラウンジは本当に混雑しているのか
- 2026年現在の利用条件
- イオン株100株・300株で何が変わるのか
- イオン株主優待はラウンジ目的で買う価値があるのか
について考えてみます。
※本記事は筆者の個人的な利用体験・見解を含みます。株式投資には株価下落などのリスクがあります。
イオンラウンジとは?
イオンラウンジは、イオンの対象株主や対象カード会員などが利用できる専用の休憩スペースです。
買い物の途中で休憩したり、ドリンクを楽しんだりできるため、「イオンで買い物をすることが多い人」にとっては便利な株主優待の一つです。
現在は事前予約制となっており、iAEONアプリまたは店頭の予約端末から予約して利用します。
2026年5月1日から利用条件が変更され、イオン株主については保有株数に応じて月間利用回数が設定されています。
実際にイオンラウンジへ行ってみた
筆者が利用したのは、平日の午前11時ごろです。
「平日の午前中なら、それほど混雑していないだろう」と思っていました。
ところが、実際に行ってみると予想とはかなり違いました。
開場前から行列
まず気になったのが、ラウンジの開場前から人が並んでいたことです。(事前予約しているのにです。)
利用者を見ると、筆者の主観ではありますが、
- 年配の方
- リタイアされたと思われる方
- 主婦と思われる方
などが比較的多い印象でした。
もちろん外見だけで職業や生活スタイルを判断することはできませんので、あくまで筆者がその場で感じた印象です。
開場するとドリンクコーナーにも行列
さらに驚いたのが、ラウンジに入った後です。
ドリンクを受け取る場所に人が集中しており、まるで「ドリンクの配給所」のような状態になっていました。
筆者の場合、ドリンクを受け取るまでに体感で5分程度。
特に混雑していたのがコーヒーメーカーです。
こちらはタイミングによっては、10分程度待つことも覚悟した方がよいと感じました。
もちろん混雑状況は店舗・時間帯によって大きく異なります。
したがって、「全国のイオンラウンジが常に混雑している」という意味ではありません。
あくまで筆者が平日の午前11時ごろに利用した際の実体験です。
つまり、利用時間30分の5~10分間はこの時間となります。
2026年現在のイオンラウンジ利用条件
ここは重要です。
以前の情報を見ると「イオンラウンジは月8回」「100株なら月8回」といった説明がありますが、2026年5月1日からイオン株主の利用回数が保有株数によって変更されています。
現在の主な条件は以下の通りです。
| イオン株保有数 | 月間利用回数 |
|---|---|
| 100~299株 | 4回 |
| 300~1,499株 | 8回 |
| 1,500株以上 | 16回 |
1回あたりの利用時間は最大30分。
また、2026年4月からは同伴者が3名までに拡大されています。ただし、3歳以上の子どもを含む利用人数で予約し、同伴者が2~3名の場合は利用回数を2回分としてカウントするルールがあります。
つまり、筆者が300株保有している場合、
月8回 × 12カ月=最大96回/年
利用できる計算になります。
ただし、これはあくまで「利用できる上限」です。
「月8回使えるから毎月8回利用しなければならない」というものではありません。
イオンラウンジは「100万円利用」でも利用可能
イオン株主だけがイオンラウンジを利用できるわけではありません。
対象となるイオンゴールドカードなどの会員については、年間100万円(税込)以上の利用など、所定の条件を満たすことで利用資格が付与されます。
ただし、注意したいのは、
「イオンゴールドカードを持っている=必ずイオンラウンジを利用できる」ではない
という点です。
公式サイトでも、ゴールドカード会員であっても利用条件を満たした対象者である必要があると案内されています。
また、利用対象者は年度ごとに見直されます。
前年に利用できたからといって、翌年度も自動的に利用できるとは限りません。
イオン株主優待の魅力はラウンジだけではない
イオン株主優待の本当の魅力は、むしろ買い物時の還元ではないでしょうか。
イオン株式会社(証券コード:8267)の株主優待では、100株以上の株主に「イオンオーナーズカード」が発行されます。
2026年現在の還元率は以下の通りです。
| 保有株数 | 買い物還元率 |
|---|---|
| 100~199株 | 1% |
| 200~299株 | 2% |
| 300~1,499株 | 3% |
| 1,500~2,999株 | 4% |
| 3,000~8,999株 | 5% |
| 9,000株以上 | 7% |
半年間の買い物金額について、100万円までが還元対象となります。
例えば300株保有なら還元率は3%。
半年間に50万円を対象店舗などで利用した場合、単純計算では、
50万円 × 3% = 15,000円
相当の還元です。
年間で同程度の買い物をすれば、年間3万円相当になります。
このため、イオンを日常的に利用する人にとっては、ラウンジ以上にこちらのメリットが大きいと言えます。
2025年にイオン株は1→3株の株式分割
イオン株を購入しやすくなった背景として、2025年9月1日に1株を3株とする株式分割が実施されています。
これにより、株式分割後は100株単位で考えれば、以前より少ない金額から株主優待を狙えるようになりました。
2026年8月28日のイオン株の終値は1,358.5円でした。
したがって、単純計算では、
1,358.5円 × 100株 ≒ 13.6万円
となります。
300株なら約40.8万円です。
※株価は日々変動するため、購入金額は記事掲載時点の参考値です。
筆者はイオン株を300株保有
筆者は現在、イオン株を300株保有しています。
そのため、
- イオンラウンジ:月8回
- 買い物還元:3%
というメリットがあります。
特に物価高が続く現在、毎日の買い物で利用できる還元制度はありがたいものです。
一方、ラウンジについては少し考え方が変わりました。
月8回利用できても、筆者はあまり行きたくない
月8回利用できるのは魅力的です。
しかし、今回実際に利用してみて、
「無料だから何度も行きたいか?」
と聞かれると、筆者の場合は答えは「NO」です。
理由は単純です。
①待ち時間がある
せっかく休憩するためにラウンジへ行ったのに、
「入場待ち」
↓
「ドリンク待ち」
↓
「コーヒー待ち」
となると、何のためにラウンジへ来たのか分からなくなります。
②周囲の会話が気になる
ラウンジは静かな図書館ではありません。
当然ながら複数の利用者がいるため、会話などの生活音があります。
筆者は読書をしたり、静かに過ごしたいタイプなので、今回の利用ではそれほど居心地が良いとは感じませんでした。
もっとも、これは完全に個人差があります。
「買い物途中に無料ドリンクを飲んで少し休憩する場所」と考えれば、十分に価値のあるサービスでしょう。
「イオンラウンジが激込み」は今後も続く?
ここは少し興味深いところです。
イオンラウンジは2023年の再開時から事前予約制となり、その後利用枠などの運用が見直されてきました。2025年10月からは飲み物の提供方法もセルフサービス方式へ変更されています。
つまりイオン側も、
利用者数が増えることを前提に、運営方法を効率化している
と見ることができます。
一方で、株式分割によってイオン株が購入しやすくなったこともあり、「株主優待を目的としてイオン株を保有する」という選択肢は以前より身近になりました。
今後、株主や対象カード会員が増えれば、人気店舗では予約枠が取りにくくなる可能性も考えられます。
ただし、これは筆者の推測であり、イオンラウンジの利用者数が今後増えると断定できるものではありません。
ANA SFCとイオンラウンジを比較して感じたこと
筆者はANA SFC会員でもあります。
これまでANAラウンジなど、航空会社の上級会員向けラウンジも利用してきました。
そこで今回イオンラウンジを利用して感じたのは、
「無料ラウンジ」という言葉だけで価値を判断してはいけない
ということです。
ANA SFCも、イオンラウンジも、
- 利用資格
- 利用回数
- 混雑状況
- 利用時間
- 利用者層
- ラウンジの目的
によって、体験価値は大きく変わります。
「無料だからお得」と考えるのではなく、
自分が実際に利用するか
を考えた方がよいでしょう。
株主優待は「ラウンジ目的」だけで買わない方がいい
個人的には、これが今回の記事で一番伝えたいところです。
イオン株を、
「イオンラウンジが無料で使えるから買おう!」
という理由だけで購入するのは、あまりおすすめしません。
株式には当然、株価下落リスクがあります。
例えば約13.6万円で100株購入したとしても、株価が10%下落すれば約1.36万円の含み損になります。
一方で、ラウンジは無料です。
この2つを比較すると、
ラウンジを利用するためだけに株式を購入するのは、投資としては少し本末転倒
です。
むしろ、
「普段からイオンを利用している。買い物還元が欲しい。そのうえでラウンジも使えればうれしい」
という考え方の方が合理的でしょう。
イオン株主優待は「ラウンジ+買い物還元」で考える
イオン株主優待を検討するなら、個人的には以下の優先順位をおすすめします。
1位:買い物還元
普段の生活費に直結します。
2位:株主優待そのもの
日常的にイオンを利用する人ほどメリットを受けやすくなります。
3位:イオンラウンジ
「買い物のついでに利用できればラッキー」くらいで考える。
このくらいの距離感がちょうどよいのではないでしょうか。
まとめ:イオンラウンジは「無料」でも混雑というコストがある
今回は、イオンラウンジの混雑状況とイオン株主優待について、筆者の実体験を交えて紹介しました。
筆者が平日の午前11時ごろに利用したイオンラウンジでは、
- 開場前から行列
- ドリンクコーナーも混雑
- ドリンク受け取りまで約5分
- コーヒーメーカーは10分程度待つ覚悟が必要
- 周囲の会話もあり、静かに読書するには少し落ち着かない
という状況でした。
もちろん、これは筆者が利用した店舗・時間帯での個人的な体験です。
2026年5月からはイオン株主の利用回数が保有株数によって変更され、100~299株なら月4回、300~1,499株なら月8回、1,500株以上なら月16回となっています。利用には事前予約が必要で、1回最大30分です。
筆者は300株を保有しているため月8回利用できますが、正直なところ、今回の混雑状況を経験すると「毎月8回利用したい」とは思いませんでした。
それよりも、買い物還元3%の方が実用性は高いと感じています。
筆者のひとこと
イオンラウンジもANA SFCも同じですが、
「無料」「優待」「上級会員」という言葉に踊らされないことが大切
だと思います。
本当に自分に必要なサービスなのか。
そのために、いくらのお金と時間を使っているのか。
そして、実際に利用したときに快適なのか。
この視点で考えると、株主優待や会員サービスの「お得度」が少し違って見えてきます。
筆者の場合、**イオン株は「ラウンジ株」ではなく、「日常の買い物還元株」**として今後も付き合っていこうと思います。
そして、ラウンジについては……
月8回使えるけれど、無理して行く必要はないかな。
というのが、今回実際に利用してみた率直な感想です。
参考情報
イオンの公式情報によると、2026年度のイオンラウンジは利用条件を満たした対象株主・カード会員が利用でき、事前予約が必要です。また、利用資格は年度ごとに見直されます。
イオン株主優待では、100株以上の株主にオーナーズカードが発行され、保有株数に応じて買い物金額の1~7%が還元されます。
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