楽天市場、楽天カード、楽天銀行、楽天証券、楽天モバイル……。
気がつけば、筆者はすっかり「楽天経済圏」に取り込まれています。
そんな筆者が楽天グループ株式会社の株式を100株保有している理由の一つが、株主優待です。
楽天グループでは、100株以上を保有する株主を対象に、楽天モバイルの音声+データ30GB/月プランを無料で利用できる株主優待を実施しています。
2026年の第29期株主優待では、従来の「1年間無料」から制度が変更され、まず6カ月間無料、一定の継続条件を満たせばさらに6カ月間無料という仕組みになりました。
つまり条件を満たせば、最大1年間、楽天モバイルの30GB回線を無料で利用できます。
本記事では、楽天グループ株主優待の内容や注意点、楽天モバイルの通常契約との違い、実際の活用方法について、楽天経済圏にどっぷり浸かっている筆者の目線から紹介します。
※本記事の情報は2026年8月23日時点。株主優待制度や料金は変更される可能性があります。最新情報は楽天グループ公式サイトをご確認ください。
楽天グループの株主優待とは?
楽天グループの第29期株主優待では、2025年12月末時点の株主名簿に記載された100株以上の株主を対象に、楽天モバイルの「音声+データ30GB/月」プランが6カ月間無料で提供されます。
さらに、一定の条件を満たせば追加で6カ月間無料となります。
楽天グループ公式情報によると、第29期株主優待の対象は2025年12月末時点で100株以上を保有していた株主です。2026年は8月1日が新規申込者の利用開始基準日となっています。
第29期株主優待の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 100株以上 |
| 基準日 | 2025年12月末 |
| 優待内容 | 楽天モバイル 音声+データ30GB/月 |
| 無料期間 | 6カ月 |
| 継続条件を満たした場合 | さらに6カ月 |
| 最大利用期間 | 1年間 |
| 新規利用開始 | 2026年8月1日 |
| SIM | pSIMまたはeSIM |
| 月額料金 | 無料 |
以前の第28期では1年間無料でしたが、第29期から制度が変更されています。
そのため、「楽天グループの株主になれば楽天モバイルが1年間無料」という説明だけでは、現在の制度を正確に表していない点には注意が必要です。
100株保有で楽天モバイル30GBが無料
この株主優待の最大の魅力は、何といっても料金です。
楽天モバイルの通常プラン「Rakuten最強プラン」は、3GBまでなら月額1,078円(税込)、20GBまで2,178円(税込)、20GBを超えると3,278円(税込)という料金体系です。
一方、株主優待では、
音声+データ30GB/月を無料
で利用できます。
例えば30GB近く利用する月で考えれば、通常の楽天モバイルなら月額3,278円(税込)です。
単純計算すると、
3,278円 × 6カ月=19,668円
相当。
さらに継続条件を満たして1年間利用できれば、
3,278円 × 12カ月=39,336円
相当になります。
もちろん、株式の購入価格や株価変動を考慮する必要があるため、「3万円以上得するから楽天株を買おう」という単純な話ではありません。
あくまで、楽天グループ株を保有することで付いてくる株主優待と考えるのがよいでしょう。
2026年からは「6カ月+6カ月」の仕組みに
第29期株主優待で特に注意したいのが、利用期間です。
第29期では最初から1年間無料になるわけではありません。
まず、
6カ月無料
です。
そのうえで、
2025年12月末と2026年6月末の両方で、同一株主番号のまま100株以上を保有している
という継続条件を満たすことで、さらに6カ月無料となります。
つまり、途中で全株式を売却して買い戻した場合など、株主番号が変更されるケースでは継続特典を受けられない可能性があります。
楽天グループ公式サイトでも、2026年6月末時点で株主名簿への記載がない場合、追加6カ月の対象外になることが明記されています。
ここは株主優待目的で楽天グループ株を保有する人にとって重要なポイントです。
株主優待SIMの最大のメリットは「基本料金0円」
筆者が実際に魅力を感じているのは、やはり基本料金が無料ということです。
楽天モバイルの通常契約の場合、データ通信量が少なくても月額1,078円(税込)かかります。
しかし株主優待SIMなら、対象期間中は30GB/月の音声+データプランを無料で利用できます。
しかも、楽天モバイルの通常回線と同じような感覚で利用できます。
筆者の印象としては、
「株主優待だから特殊な通信サービス」
というより、
「楽天モバイルの回線を無料で1本持てる」
という感覚に近いです。
通話も無料?注意したいのが「Rakuten Link Office」
株主優待SIMは音声+データ回線なので、音声通話も利用できます。
ただし、通話については注意が必要です。
楽天グループ公式情報によると、株主優待回線では「Rakuten Link Office」アプリを利用することで国内通話・国内SMSが無料になります。
一方で、0570から始まるナビダイヤルなど、一部の番号は無料通話の対象外です。
また、国際電話・国際SMSなども無料対象外となる場合があります。
そのため、
「無料SIMだから何をしても完全無料」
と考えるのは危険です。
特にナビダイヤルなどは、通常の携帯電話でも有料になることが多いため注意しましょう。
株主優待SIMは自分の電話番号を使える?
ここも通常の携帯電話契約とは少し違うところです。
株主優待で新規に回線を申し込む場合、楽天側から新しい電話番号が割り当てられます。
つまり、現在使っている携帯電話番号をそのまま株主優待SIMに移行するような使い方ではありません。
楽天グループの資料でも、株主優待プランは通常の「Rakuten最強プラン」と異なるサービスとして、新しい電話番号が割り当てられる仕組みが説明されています。
そのため筆者としては、
「メイン回線」よりも「サブ回線・データ回線」
として使うのが便利だと考えています。
povo2.0と組み合わせるのも面白い
例えば、
- メイン回線:povo2.0
- サブ回線:楽天モバイル株主優待SIM
という組み合わせです。
株主優待SIMをデータ通信中心に使い、電話番号を利用した通常の音声通話については別回線を使うという考え方です。
デュアルSIM対応スマートフォンなら、このような使い分けもできます。
特に、
「電話番号は現在のものを変更したくない」
「でもデータ通信費はできるだけ抑えたい」
という人には、検討する価値のある組み合わせだと思います。
pSIMとeSIMを選択できる
株主優待SIMでは、
- 物理SIM(pSIM)
- eSIM
から選択できます。
スマートフォンがeSIMに対応していれば、物理SIMを入れ替える必要がないので便利です。
一方で、株主優待SIMならではの注意点があります。
通常の楽天モバイルでは、オンラインでのSIM再発行や、iPhoneの「eSIMクイック転送」など便利な機能があります。
しかし、株主優待SIMは通常の楽天モバイル契約と同じ扱いではありません。
そのため、特にeSIMを選択する場合は、端末変更や複数端末での利用について注意したほうがよいでしょう。
株主優待SIMについては、楽天グループ側でも専用の再発行フォームを用意しています。
eSIMなら複数端末で簡単に使い回せる?
ここは筆者が株主優待SIMを使っていて、少し気になったポイントです。
eSIMは一般的に便利ですが、
「eSIMだから簡単に別のスマートフォンへ移せる」
とは限りません。
株主優待SIMでは、通常の楽天モバイル契約で利用できる機種変更・eSIM移行の仕組みと同じようには考えないほうがよいでしょう。
特に、
スマートフォンAとスマートフォンBで頻繁にSIMを入れ替えて使いたい
という人は、申し込み前に確認しておくことをおすすめします。
楽天モバイル株主優待ではSPUの対象にならない
楽天経済圏を利用している人にとって、もう一つ重要なのがSPUです。
通常の楽天モバイル契約には、楽天市場での買い物に関連するSPU特典があります。
一方、株主優待SIMは通常の楽天モバイル契約とは異なるため、株主優待SIMだけで楽天モバイルのSPU特典を受けることはできません。
ここは楽天経済圏ユーザーにとってかなり重要なポイントです。
楽天モバイルのSPUについては、楽天モバイル公式サイトでも通常の対象プラン等について案内されています。
楽天モバイルをすでに契約している人はどうする?
ここは筆者も悩んだところです。
すでに通常の楽天モバイルを契約している人が株主優待SIMを取得した場合、
「通常回線を解約して株主優待SIMだけにすればいいのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、楽天市場でのSPUを重視するなら話は変わります。
現在の「Rakuten最強プラン」は3GBまでなら月額1,078円(税込)です。
そのため、
通常の楽天モバイル回線を維持してSPUを確保しながら、株主優待SIMをデータ通信などに利用する
という方法も考えられます。
もちろん、年間約1万3,000円の通信費が発生するため、それだけの価値があるかは楽天市場での利用額などによって変わります。
「楽天経済圏をどこまで利用しているか」
によって判断するとよいでしょう。
18歳未満でも利用できるようになった
第29期株主優待では、18歳未満の株主についても利用できるよう、所定の手続きが設けられています。
楽天グループ公式情報では、原則として18歳未満の株主は利用できないものの、親権者からフィルタリングサービス不要の申し出など、所定の手続きを行うことで利用できるとされています。
これは以前の制度からの変更点の一つです。
そのため、家族で楽天グループ株を保有している場合には、家族それぞれの株主優待を活用して通信費を抑えるという考え方もできます。
ただし、同一楽天IDで複数回申し込むことはできないなどの条件があるため、家族で利用する場合は個別の条件を確認する必要があります。
楽天グループ株主優待の注意点
ここまで見ると非常に魅力的な株主優待ですが、注意点もあります。
注意点① 株主優待目的だけで株を買わない
これは最も重要です。
楽天グループ株は、一般的な高配当・安定株とは性格が違います。
楽天モバイルを中心とした事業展開への期待がある一方、株価の変動も大きくなりやすい銘柄です。
筆者自身も、
「楽天経済圏を応援したい」
という気持ちから100株を保有していますが、株価については正直なところ不安があります。
したがって、
「30GB無料だから楽天株を買う」
という考え方はおすすめしません。
株主優待はあくまで「おまけ」と考えたほうがよいでしょう。
注意点② 2026年は楽天グループが無配
2026年2月の楽天グループの発表では、2025年12月31日を基準日とする配当は「無配」とされています。
したがって、楽天グループ株を、
「配当をもらいながら株主優待も楽しむ」
というタイプの銘柄として考えるのは適切ではありません。
株主優待だけを見れば魅力的ですが、株価変動や配当政策、楽天モバイルの事業状況なども含めて判断する必要があります。
注意点③ 優待は今後変更される可能性がある
株主優待制度は永久に同じ内容が保証されるものではありません。
実際、第28期では1年間無料だったものが、第29期では「6カ月+継続条件を満たせばさらに6カ月」という制度に変更されています。
つまり、
今年30GB無料だから、来年も同じ
とは限りません。
株主優待を株式投資の主目的にするのではなく、企業への投資判断をしたうえで、その副産物として優待を楽しむのがよいでしょう。
楽天グループ株主優待はこんな人におすすめ
筆者が考える楽天グループ株主優待のメリットが大きい人は、次のような人です。
楽天経済圏を利用している人
楽天市場、楽天カード、楽天銀行、楽天証券などを利用している人なら、楽天グループのサービスをまとめて利用するメリットがあります。
サブ回線が欲しい人
現在の電話番号を維持しながら、別のデータ通信回線を持ちたい人には相性がよいでしょう。
毎月のデータ通信量が多い人
30GB/月まで無料なので、動画視聴やテザリングなどでデータ通信を比較的多く利用する人ほどメリットを感じやすいと思います。
楽天グループを応援したい人
筆者はこれが一番大きいです。
「楽天グループには頑張ってほしい」
という気持ちで株式を保有し、その副産物として楽天モバイルの無料SIMが付いてくる。
このくらいの感覚がちょうどよいと思います。
実際に使ってみた筆者の感想
筆者は楽天経済圏を利用していることもあり、楽天グループ株を100株保有しています。
株主優待の目的だけで購入したわけではありません。
むしろ、
「楽天グループを応援するために100株持っている」
というのが正直なところです。
その副産物として楽天モバイルの株主優待SIMが付いてきます。
実際に使ってみると、
「株主優待だから特殊なSIM」
という感じはあまりありません。
筆者の印象としては、通常の楽天モバイル回線と大きく違うというより、
「楽天モバイルの回線を無料で1本持てる」
という感覚です。
もちろん、通常契約との違いもあります。
特に、
- SPU対象外
- 自分の既存電話番号をそのまま利用できない
- Rakuten Link Officeの利用が前提となる通話がある
- ナビダイヤルなどは有料
- eSIMの端末変更・移行には注意
- 利用期間終了後は自動停止
などは理解しておいたほうがよいでしょう。
まとめ:楽天モバイル30GB無料は「おまけ」としてはかなり魅力的
楽天グループの第29期株主優待では、100株以上を保有する株主を対象に、楽天モバイルの音声+データ30GB/月プランを6カ月無料で利用できます。
さらに、
2025年12月末と2026年6月末の両方で同一株主番号のまま100株以上を保有する
という継続条件を満たせば、追加6カ月無料。
つまり最大1年間利用できます。
30GBという容量を考えると、通信サービスとしてはかなり魅力的です。
一方で、株主優待SIMは通常の楽天モバイル契約とは異なり、
- SPUの対象外
- 電話番号は新規付与
- 一部通話は有料
- eSIM利用時には端末変更に注意
- 優待制度自体が将来変更される可能性がある
といったデメリットもあります。
そして何より、
楽天グループ株そのものの株価変動リスクがあります。
筆者は「楽天経済圏へずっぽり」です
別の記事でも書いていますが、筆者はかなり楽天経済圏に生きています。
楽天市場を利用し、楽天カードを使い、楽天証券で投資をし、そして楽天グループ株も保有しています。
その意味では、
「楽天経済圏へずっぽり」
というタイトルがぴったりかもしれません(笑)。
ただし、楽天グループ株を買った理由は、
「楽天モバイルが無料になるから」
ではありません。
楽天グループの今後に期待し、応援する意味で100株を保有しています。
その結果として、
楽天モバイル30GB無料の株主優待が付いてくる。
筆者にとっては、あくまで「副産物」です。
株主優待として考えれば、
「無料で30GB使えるなら、おまけとしては結構いいな」
というのが現在の率直な感想です。
ただし、株式投資は元本が保証されるものではありません。
株主優待の価値だけを見て投資するのではなく、楽天グループの業績、財務状況、楽天モバイルの今後、株価の変動などを総合的に考えたうえで、投資は自己責任で行うことが大切です。
筆者もしばらく株主優待SIMを実際に使いながら、通信速度や電波状況、バッテリーへの影響、テザリングなどについて確認していきたいと思います。
今後、実際の使用感についても追記していく予定です。
楽天グループ株主優待の最新情報
楽天グループの株主優待制度は変更される可能性があります。
2026年8月23日時点では、第29期株主優待の申し込み受付は終了しており、2026年8月1日から新規申込者の利用が開始されています。
最新の条件・申込方法については、楽天グループの株主優待公式ページを確認することをおすすめします。
※本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。株式投資および楽天グループ株の購入・保有については、ご自身の判断と責任において行ってください。

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